被害者の視点

さて、先日大城セラピストが書いたメルマガ「いじめっ子だったはずのあの子は、実は…」これ読んで「おぉ〜!」と唸ってしまいました。
自分からの視点と友人Mちゃんからの視点の違い。子どもの頃って視野が狭くて、自分のことしか見えていません。しかも自分に見事に都合良く解釈しますからね。
自分に都合良く、というのは「自分はあくまで正しい」というスタンスのことです。
この姿勢を崩さずにいると、何かことが起こると「自分は悪くない」ので自動的に「被害者」になってしまいますね。
すると自己完結しないのです。相手次第で自分はいつ「被害を被ってしまうか分からない」という不安定な状況になるってことですからね。
それって自分の人生を自分でコントロールしている、という感覚とは真逆になると思うのですよ。すんごい弱者に自ら進んでなっているってことですからね。
こうして心理セラピストやカウンセラーというのは、自分の未熟な点に気づいては、それがネタになる、というのが素晴らしいでしょー(笑)
そしてその気づきには、きっと終わりが無いのだと思うのです。

気づきに繋がるのは「感情」を見ることから

実は湯川も、ほんの1ヶ月前に気付いた事があったのです。「ええーっ!こんなことを親のせいにしていたんだあー!」という気づきが…。
ええ、聞くと「マジかい!?」と言われそうですが(笑)
実はある友人(女性)との関係性の中で、どうも付き合い辛さを感じていたんですね。相手からは特に何も言われていませんが、何となーく、付き合い辛いなあと思っていました。
そこでワークをしたところ、その友人から「責められている」ような気がしたんですね。
で、この「責められている」という感覚にフォーカスした時、幼い頃のあるエピソードが思い出されました。

勘違いの元?

それは中耳炎で耳が痛くて泣いているところ。
で、この時の思いに浸るとナント!ナント!こんな言葉が出て来たのです!
「親がケンカばかりするから私は耳が痛いんだ!」「親のせいで私はこんなふうに重荷を背負わされたんだ」って…。
自分の中からアウトプットして、初めて「何じゃコレ!」と思ったの!
中耳炎になることと親のケンカって、全く関係無いですよね。それなのに、なぜかホントなぜか、くっつけてしまっていたんですよ(汗)
アウトプットするまで、全然気づいていなかったのよ〜(汗)
つまり「気づかないくらい、親のせいにしていた」ってこと!!!ホント、お恥ずかしいっ!

他人のことはメタ認知(客観的)に見ることができる

で、ここの所、セッションの度にクライアントさんに、この気づきをシェアしているのですが、皆さん至って冷静です。
「え?風邪引いているのにプール入ったんじゃないんですか?」
「耳を触り過ぎたんじゃないんですか?」
「親のケンカとは全く関係が無いですよね」と…(笑)
いやー、ホントそうなんです!!
自分のことになると、こんなワケのわからない思い込みを持っているって、何じゃこれーっ!って感じなんですよ。

知らないことを知っている「無知の知」と、知らないことすら知らない「無知の無」

ソクラテス曰く

知らないことを知らないと言えるのが、本物の知者である

同じことを孔子も言ってますね。
「自分が知らないことを知っている」のが無知の知で
「自分が知らないことすら知らない」のが無知の無。
今回の気づきは、まさに「無知の無」だった自分を知ったワケです!

子どもの頃の思考と行動

中耳炎で耳が痛かった時代の話に戻しますね。
確かにこの時の私は耳をよく触っていたし、鼻を思い切りかんで、それで耳にばい菌が入って中耳炎になっていた…。
親からは常々「耳はあんまり触っちゃいけませんよ」「鼻はゆっくりかもうね」と言ってもらっていたのです。
にも関わらず、私は自分のやりたいようにやっていたのです。

親にせいにするのが都合が良かった理由

それで親のせいにしていたって、ホントどうよ!って感じですよね(汗)
いや、親のせいにしていたというより、どう考えても「親のせいにする方が都合が良かった」ワケですよ。
母が私の傍に居てくれなかった、その時たまたま世話をしてくれなかったことに、私はすごい怒っていたんですね。
だから私は自分の行動の結果、中耳炎になったのを認めるのがイヤで、親のせいにするのが、一番都合が良かったんですね…。そして心の中で親のことをずっと責めて居たんですね…。

他人の世話を焼く心理とその理由

まあ、こうやって私は中耳炎の時に、母が傍に居てくれなかったことや、その時たまたま世話をしてくれなかったことで親を責めていたからこそ、その友人にも、何かと世話をしてあげなければいけないような気がしてしまっていたってこと。
それをやらないことで「何となく責められている」と思ったのは、まさに自分自身が親を責めていたからなんですよー。
友人からは別段何も言われていない、ということで、親を責めていた思考の量は少なかったのでしょうが、これが溜まると、恐らく友人から実際に「責められる」ということが起こってしまっていたかもしれないと思うのですよ。
ふあ〜!その前に気づけて良かった〜。

その後の対策は?

で、しっかりチャイルドワークをやって、アファメーションを叩き込むことで、最初に感じていた「彼女から責められているような」というあれね、見事に気にならなくなりました〜!(笑)
こんな感じで、私達は自分以外の人をいともたやすく「悪者」にしてしまうんですね。
その結果、自分がしんどい思いをするなんて何をやってんだかーって感じでしょ!
ということで今日は直近の湯川の「マジでそんなこと思ってたんスカ!」という気づきをシェア致しました。
うひゃー恥ずかしー!皆さんの参考になれば幸いです!

心理セラピスト、カウンセラーの皆様へ

さて、今湯川は4つのプロジェクトを廻しています。
その中の1つ
自信がないセラピストを卒業し、プロ心理療法家としても起業家としても、親として女としてもステージアップしたいと願うすべてのセラピストに向けた、「プロセラピストのための品質向上プロジェクト」がいよいよ5月末よりスタート致します。
今回の募集はすでに閉め切りましたが、心理セラピスト、カウンセラーに向けての情報を今後不定期で配信していきたいと思います。
先日配信したメルマガ「家族の理解をどう得たのか?」は、湯川の事例でお伝えしました。
今後も心理セラピスト、カウンセラーとしてやって行く中で、ぶちあたってしまう壁について続けて配信して行く予定です。
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