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過日「自分で作ったマイルールを見直してみませんか?」
子どもの勝手な振る舞いに、憤懣やるせない思いを抱えておられたUさんの事例です。
それもまさに子どもの時の視点で、「こうに違いない!」という思い込みの良い例だったと思います。
まだ読んでおられない方はこちらから
https://realize-bp.jp/7133
Uさんの勘違い
Uさんの場合、親に対して「一度口にしたことは死守せよ」「親なら子どもの気持ちを分かって当然だ」というような思い込みがあったことが、
冷静に考えると「そりゃないよ」ということであっても、感情が絡むものや、自分の親に対しては、びっくりするような高い高い要求をしたまま勘違いをしている、という例が本当に多いなあと思います。
でもセラピストやカウンセラーが広い視点を持っていないと、クライアントさんと同じように「それは大変ねー」「ひどいわよねー」って言うしかないんですよね。
確かに共感は必要でしょう。でもそれだけだと、いつまで経っても問題は解決しませんから。
モラハラ夫の特徴ー暴言
さて今日は別案件の「思い込み」&「勘違い」についてお伝えしますね。
今回の事例案件はモラハラ夫を持つOさん。
Oさんの夫は自分の思い通りにならないと、すぐに「出て行け!」と怒鳴り、その度にOさんは自分の気持ちを押さえて、夫の要求を飲まなければいけない状況だったそうなんですね。
この夫との出来事からOさんは「自分は物のように扱われている」「自分は大事にされない」という思いを感じておられました。
自分は大事にされていないのか
この感覚から子ども時代へと誘導していくと、幼い頃のエピソードを思い出されたんですね。1、2ヶ月の間、祖母の家に預けられた時のことです。
おねしょをして、祖母からこっぴどく叱られたというエピソードです。
叱られたOさんは、こんなことを思っていました。
「誰も私をヨシヨシしてくれなかった。優しい言葉すらかけてくれず、ただ怒られた。悪いことをやったとしても「あなたは大事な子なんだよ」と教えて欲しかった」と。
セラピスト・カウンセラーの目線で捉えると
セラピスト・カウンセラーの方、ここで「ん?」となっていますか?
感情にどっぷり浸かっている時、あるいは自分のインナーチャイルド領域がまだまだ大きい方は、この言葉を言われても「うんうん、そうだよね〜」となってしまいます。
おねしょしたら怒られる。これ、当然のことなのです。怒ることは個性を潰すとか、そんなことではないんですよ。
ダメなものなダメ!
これを認めないと、叱られることにすごいアレルギーを起こしてしまいます。
叱る親、叱る上司を、いつ迄でも非難してしまうのです。
しかもおねしょは自宅じゃないですよ。お世話になっている祖母の家です。立場を換えてみると、よーく分かると思います。
これを「許すべきだ」と思っていると、大人になった時同じように迷惑をかけられても「許さないといけない」「でも腹が立つ」というジレンマに悩むこになると重います。
大人の立場で考える
あなたの家に姪っ子が来て、おねしょをする。
それなのに「何で怒るの!」だの、「ヨシヨシしてくれなかった」だの、「あなたは大事な子なんだよとなぜ教えないのか!」などと言ってるとしたら、どう思いますか?
「ちょっと待ていっ!」となりませんか?(笑)
Oさんはさらに、自分はその家でしょっちゅうおねしょをしていたことを思い出されたのです。
1回や2回じゃなく、何度も何度もおねしょをされたら、そりゃド叱られて当然のこと。
しかもつまみ出されることなく、数ヶ月の間しっかりお世話してもらっていたならば、これ、どう考えても「大事にされている」ってことじゃないですか
でもチャイルド視点から見ると「あんなに怒るなんて!私は大事にされてない!」ってなるわけ。
ここを明らかにした時、Oさんはポカンと「えっ?ほんとだ!私、めっちゃ大事にされている〜!」と。
つまりOさんの「大事にされる」とは「私の要求通り、思う通りにされること」が大事にされることだ、ということになっていたんですね。
親(Oさんの場合は当時の養母であった祖母)に対して持った、高い高い要求だったのです。
これがアタリマエに思えているってことは、恐らく相当大事にされていたってことですからねー。
鏡の法則ー夫も鏡
その自分の姿が夫に投影して見えて「夫の要望をすべて叶えなければいけない」
自分こそがそれを親に求めていたから、だから夫を変えたければ、自分のそもそもの思いを変えて行くことなのです。
自分の中にあるものしか相手に投影しませんからねー。
そして「自分は物のように扱われている」というのは、おねしょをしても怒るな!とか、大事な存在だと言え!だと。
自分こそが親に対して物のように扱っている、ということなのですよ!
思い込みやびっくりする勘違いって、感情が絡むと本当にわかりにくい。
だからこそ客観的な視点を持つカウンセラーやセラピストって、すごい重要なんですよー。
ステージアップを希望される方々に
さて、5月末よりプロセラピストのための品質向上プロジェクトがいよいよ始動します。
自信がないセラピストを卒業し、プロ心理療法家としても起業家としても、親としても女としてもステージアップしたいと願う、すべてのセラピストたちへ向けた「セラピストリブランディング講座」。
今回は、一般募集はせず、湯川の現プログラムを受講されている方のみに、告知し即満席となりました。
自分軸を盤石にし、セラピスト力をみにつけ、ビジネス力を高めて行く。
また次回の募集は来年になろうかと思います。
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湯川 央恵