兄弟姉妹それぞれの特徴 その2
嫉妬心の源泉になるのは、親との関係性の他
きょうだい関係にいろいろとまつわるものがある、ということを前回お伝えしました。
生まれた順番で、資質や考え方が違って来るんですよね。
前回は特に「第一子」についてお伝えしました。
まだ読んでおられない方はこちらから
何と言っても第一子は「王様」「女王様」
そして「自分で決める」ということをやってきているので、生まれもってのリーダーの資質を持っているんですよね。仕切り屋でもあります。
そうそう今TVで「過保護のカホコ」というドラマやってますよね。
あの黒木瞳を長女とする三姉妹を見ると、とてもよく分かると思います。さて今日は、真ん中の子についてお伝えすると、昨日のメルマガでは言ってたのですが、末っ子からお伝えした方がいいように思いますので、予定変更。
末っ子の特徴
キーワードは「要領の良さ」と「他力本願」
生まれた時からすでに上にきょうだいがいるので、第一子のように100%の愛情を注がれることはありません。
ただ、親も初めての子育てではなく、多少の余裕が出てくるので、第一子ほどの厳しさや関心の向け方ではなく、ほどほどの手抜きができるようになります。
この手抜き加減が第一子からすると「何で弟妹には優しいのよ!」と映るのです。
優しいのではなく、手抜きができるようになった、ということなんですね(笑)
写真の枚数を数えて下さい。第一子が一番多いでしょ。
笑ったと言えば家族全員が笑い、泣いたと言えばみんなでおろおろする。
第一子の一挙手一投足に、家族中が大騒ぎするわけです。
そんなこんなの、全てをカメラに残しておきたい。それが第一子なんですよ。
末っ子は大概要領がいいと言われます。
これは兄姉の成功も失敗もずっと見ているので観察力があるのです。
だから末っ子は大きな失敗をせず、比較的スイスイと人生を渡っていくのですが、それが「自分の力だ」と思っているところに大きな勘違いがあるわけです。
末っ子が大した失敗もせず、また要領よく人生を乗り切ってこれたのは、他でもありません。
兄や姉が、道無き道を進んでいってくれたから。
親に怒られ失敗する姿を、ずっと見せてくれていたから。
そしていつも守ってくれていたから、なんですね〜。
それがアタリマエだったので、末っ子は全く認識していないんですね。また「損したくない!」の意識が強いのも末っ子の特徴。
それも上記と同じ理由。
兄や姉達がやっているのを見て、要領よくやってきたから。
そして美味しいとこ取りをしてきたからこそ、損したくない!の意識が強いんですね。
第一子や中間子がよく言う
「末っ子が愛情を全部かっさらっていく」
「何をしても可愛がられている」
そう思うのは勘違いなんですよ。
末っ子はまだ未熟ゆえ、一人で出来ないから親は手を貸しているだけ。
他の兄姉とくらべて、愛情が特別多いワケではない、ということなんですね。
なのに「ふふーん、アタシって可愛がられてるんよー」と得意げになっている末っ子が居てたら、違うんだよ、ということ。
むしろ自分のやるべき事なのに、だれかがやってくれるだろうと高をくくっている末っ子のチャイルドには以下のようにびしっと伝える必要があります。
「やるべきことなのに誰かにやってもらおうというのは、人の手を煩わしているんだよ」
「それは人からエネルギーや時間を奪っているということと同じなんだよ」
とね。
それ以外の特徴としては
- 家庭内のアイドル的存在
- お酒の席では一番にはしゃぐ
- 迷ったときはラクな道を選ぶ
- 揉めるくらいなら黙っている
- びびりで慎重
末っ子が成長するには
如何でしたでしょうか?
末っ子は確かに愛されキャラなのですが、要領の良さで乗り切ってきたので、どこか第一子や中間子をバカにしているところがあると思います。
でもそれは大間違い!
何度も言いますが、兄や姉が失敗したり怒られたりする姿を見せてくれていたてからこその、自分なんだ、ということを、ゆめゆめ忘れないように!
末っ子は責任を負うことを自覚して「自ら責任を負う」ということを是非やっていくといいと思います。
そのためには「失敗を無闇に怖がるな」ということ。
どんどん失敗していいんですよ。失敗の無い人生の方が失敗なんですから。
湯川 央恵