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こんにちは。パートナーシップ心理学アカデミー代表の湯川央恵です。
我慢しないモラハラ解決の専門家として「人が幸せになるためにはどうすれば良いのか」を探求し、自分と上手に付き合う方法、自分を幸せにする具体的な方法をお伝えしています。
モラハラ(精神的虐待)は、夫婦間のものに関心が集まりがちですが、実は親子間でもあります。子どもへのモラハラ的行為は親子間と子供の将来に大きな影響を及ぼすことがあります。
この記事を読んで下さっている方の中には、日頃子どもに暴言や理不尽な態度をとってしまい、その時はあとで必ず後悔でいっぱいになる、でもまた同じ行為を繰り返してしてしまう、これに何年も何年も悩んでいる、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
辛かったですね。
よくこの記事にたどり着いてくださいました。
私はこれまであなたと同じような悩みをお持ちの、たくさんのクライアントさんのお話を伺い、カウンセリングをしてきました。
お一人おひとり事情や背景は違いますが、その奥にある、自分には何かが足りないという、欠損感や無価値観など、自らの生きづらさに戸惑っておられる方が多くいらっしゃいました。。
そして湯川も、あなたと同じでした。
きっとあなたも今、ヒリヒリした心の痛みを抱え、それを周りに悟られないように「全然平気!」なフリをしてやり過ごしてきたかも知れません。
けれど今、その痛みをどうするかは、あなた自身が選択することが可能なのです。
この記事はそんなあなたに向けて書きました。きっとお役に立つと思いますので、最後までお読みくださいね。
(この後には、モラハラをしてしまう母の特徴やモラハラが子供に与える影響を記述しています。もしそのような内容を読むのがつらいと思われましたら「モラハラ父親・母親(毒親)サバイバーのあなたへ」まで飛ばしてお読みください。)
子供に対するモラハラ チェックリスト
先ずは、親から子どもに行われがちなモラハラ行為を挙げてみましょう。
・機嫌が悪いと子どもに向かって暴言を吐く
・子どもに八つ当たりする
・子どもに完璧を求める
・子どもの人格や存在を否定する
・子どものニーズを無視する
・子どもに親と同じでいるように求める
特に母親から子どもに対して上のようなモラハラ行為は、配偶者を含め、周りの人はなかなか気づかないケースも多いです。
それではもう少し具体的に、子どもへのモラハラ行為、その中でも特に母親によるものを見ていきましょう。
モラハラ母親代表的な行動
「モラハラ母親代表的な行動」は、親がモラハラ的な特徴を持つかどうかを評価する際の一般的なガイドラインです。
親がこれらの特徴を持つ場合、子どもにとって悪影響を及ぼす可能性が高まります。
1.感情的な暴力行為
親が子どもに対して罵倒的な言葉を使う、感情的な暴力を振るう、などです。
例えば
「お前なんか産まなきゃよかった」
「なんでこんなこともできないの?!」
等の言葉や、怒鳴る、暴言を吐く、物を叩いて大きな音を出すなどが挙げられます。また、打撲傷、あざ(内出血)、骨折、刺傷、やけどなど様々な外傷が生じるおそれのある暴行を加えることも、これにあたります。この場合、簡単に見えないような場所に外傷があることも多くあります。
2.徹底的な無視と無関心
親が子どもの感情やニーズを無視し、無関心な態度を示すケースです。
酷くなると、ネグレクトと言われている、育児放棄、育児怠慢に至る可能性もあります。
3.子どもをコントロールしようとする
親が子どもの自由や行動を制限しようとするケースが、これにあたります。
例えば、
「言う事聞かないとおやつ抜き」
「これができなければ、お小遣い減らす」
等、親の決めたルールに従わせることで、子どもをコントロールしようとします。また、会話の中で誘導し、子どもを親の要望を受け入れざるを得ない方向に持って行くということもしばしば行われます。
4.攻撃的な非難
親が子どもを常に非難し、自己価値感を低下させるような言葉を使う場合です。
「こんなこともできないなんてダメな子だね」
「こんなこともできないなんて、だらしない」
こういう言葉をシャワーのように聞いて育つ子供は、自分をダメだと諦めてしまう傾向があります。
5.絶え間ない要求
親からのその要求は、母親自身が昔叶えられなかった夢を託している場合もあるんですね。
その場合、小さい頃は一所懸命、親に言われたことに取り組んでいたけれど、思春期や成人してからやりたいと思うことが、本当に自分がやりたいことなのか、親がやりたいことなのか判断できず、深刻に悩んでしまうケースが見られます。
6.孤立と隔離
親が子どもを友人や他の家族との交流から隔離し、孤立させる場合もあります。母親が子どもを私物化している状況で、人としてとても不健全な状態であると言えるでしょう。
*湯川にご相談をご希望の方は、単発コンサルでご相談をお受けします。こちらからお申込みください。
モラハラ親が子供へ与える影響は?
以下では、モラハラが子どもに及ぼす可能性のある影響を挙げてみます。
低い自己価値感と不安
モラハラを受けて育った子どもは、自分自身に対する自己価値感が低くなりがちです。そうすると、自分を価値のある存在として受け入れることが難しくなり、将来、不安や自己疑念に苦しむ可能性が高くなります。
社交的スキルの不足
子どもが自己表現や他人とのコミュニケーションを制限されるため、友情や対人関係を築くスキルが不足し、孤立感を抱えることがあります。
将来の対人関係に影響
将来の恋愛関係や友情においても問題を抱え、信頼関係の構築や健全なコミュニケーションが、難しくなる可能性がありります。
抑うつや精神的な問題
モラハラの影響にさらされた子どもは、抑うつや不安症状を経験しやすくなり、長期的な心の問題を抱える可能性が高まります。
自己肯定感の低下
モラハラは子どもの自己肯定感を低下させ、自信を持つことが難しくなります。これは学業やキャリアの成功にも影響を及ぼす可能性があります。
このように、モラハラによる子どもへの影響は深刻であり、子どもの心の健康や将来に大きな影響を及ぼす可能性があります。
しかし、適切なサポートや専門的なアプローチを受けることで、子どもは回復と成長の機会を持つことが可能です。
さて、ここまでは父親・母親からのモラハラ行為と、子どもへの影響をお伝えしました。
ここからのお話が、本番です。
ここまでお読みいただいた方の中には、以下のように思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
こんなことは十分わかってる。だから子どもへの影響が心配してる。でも、子どもを無視したり罵倒したり、自分の思う通りにコントロールしてしまいたくなる自分をやめられない。これにずっと悩んできた。自分を変えられる方法はないだろうか。
自分を変えたい。。。
でも、思い返すと、
- 自分も親から、今の自分が子どもにやっているのと同じようなことをされてきた。自分がこういうことをしてしまうのは親の影響だ。だから、自分ではどうしようもできないと半ば諦めている。
- 自分も、ここに書かれているようなことを親からされて育った。でも自分は親を反面教師にして、子どもには自分と同じ思いをさせないように頑張ってきた。
- 親とは疎遠。でも、時々言いようのない怒りがわいてきて、親を許せないという気持ちでいっぱいになる。
- 子どもにモラハラはしないけど、自分自身は生きづらさを感じている。
- ここに書かれたモラハラ行為までは受けていないけど、傷つく言葉を言われたり、親の意に添うように強いられたりしてきた。
- 自分が感情のコントロールが出来なくて子どもに当たってしまうのは、そうやって育てられたからだ。うちの親は親として未熟だった。
そんなふうに思っておられるかもしれません。
過去に親からモラハラを受けて育ってしまった事で、心に深い傷を負ってしまった大人のあなたに、お伝えしたいメッセージを書きました。
もう少しお付き合いくださいね。
モラハラ父親・母親(毒親)サバイバーのあなたへ
今のあなたは、どのような状況でしょうか?
-
- 大人になった自分は、パートナーとどうしても上手くやっていけない。
- 感情のコントロールが出来ず、パートナーに感情をぶつけてしまう。
- なぜか自分が一緒になるのはダメ男ばっかり。
- 気付けば自分も母親と同じようなことを子供やパートナーにしている。
あれもこれもあの親のせいだ!あんな親に育てられたから、私はこんな風になったんだ!だから自分ではどうすることもできないのかも。
でも……この先もずっとこれがずっと続くの?この先もこんなに苦しいの?
時々、ふいに消えてしまいたい衝動に駆られる。
こんな風に思ってきませんでしたか?
では、具体的にどうしたらいいのでしょう?
自分が過去の自分の気持ちをわかる、癒す
まずはあなた自身がその時の気持ちに寄り添ってあげてください。
親からモラハラを受けていたように感じていた、辛かった子どもの頃の自分に、どうか存分に寄り添ってあげてください。
「辛かったね」
「怖かったね」
「寂しかったね」
そうやってまずは大人の自分が子どもの自分の気持を分かってあげること。先ずこれが次のステップに進むためにとても大切で、必要な段階です。
*過去の親とのシーンを思い出すのが辛いという方へ
辛い記憶を無理に思い出す必要はありません。ただ今感じている辛さや恐れや寂しさをそのまま自分に向かって、言ってみましょう。そして「そうだったんだね」と寄り添ってあげてください。
本当はどうして欲しかった?
子どもの頃のあなたは、親に何を求めていましたか?本当はどうして欲しかったのでしょう?
優しい言葉をかけて欲しかった。
無視しないで欲しかった。
私を大切に扱って欲しかった。
だとしたら、次のステップは、自分自身が自分のことをそう扱うこと。過去の自分が親にして欲しかったように自分にしてあげましょう。
上の「自分の気持ちをわかる、癒す」はその一つなんですよ。
親や夫、ましてや自分以外の誰か他の人にわかって欲しい!と思う前に、まずは自分で自分を満たすこと。これがとても大切です。
誰かに分かって欲しい時、その分量が多ければ多いほど、自分が不自由になることから逃れられません。
人は無意識にその人に「依存」している、ということになりますからね。
モラハラ親からの解放ーインナーチャイルドの修正
これからお話する内容は、実際のカウンセリングで使う、やや踏み込んだ内容になります。
この場でお伝えするのは誤解を与えやすいかもしれませんが、決して今のあなたの方が間違っているとか、あなたを否定するものではありません。
あなたが過去のしがらみから自由になり、幸せになるために、大事な考え方をいくつか紹介させてください。
それでは、お伝えしますね。
事実と解釈を分ける
モラハラ親は事実と解釈がうまく切り分けることができません。そして我々も問題が起きてしまう時、冷静に物事が見れていません。
「事実を解釈をごちゃまぜ」にしてしまうと、問題を一層複雑にしてしまいます。
モラハラを解決したければ、まずは自分自身が「出来事を事実と解釈に明確に分ける」。これをできるようになると、自分の問題と親の問題を切り分けることができ、かなり頭の中はスッキリとします。
事実とは何か
事実とは、実際に起こった出来事です。誰が見ても動かせない客観的な意見ですね。
解釈とは何か
一方解釈とは自分の考えや感情、思い込みが入っているもの。主観的な意見のことです。
例えば
「親に挨拶をしたのにいつも無視される」は事実か解釈か?
これは解釈です。
・いつもとは毎回なのか?100%無視なのか?
・何をもって無視なのか?
・自分がそう思っただけで、誰が見てもそうなのか?
このように上記の文章は、かなり自分の主観が入った言葉だということなんですね。
これを事実でいうとどうなるか?
「挨拶をしたが、親はスマホを見たままだった」
これは事実です。
このように解釈は人の数だけあるけど、事実は一つなのです。
でもそれがわかっていないと、自分の解釈が事実だと思い込んでしまいます。
ですので「これが絶対正しい!」「これしかない!」と思った時こそ「それ、ほんと?」と疑ってかかること。事実と解釈がごっちゃになっていないかを確認してくださいね。
真実(解釈)は人の数だけたくさんあると知ってれば、その分柔軟な発想の中で生きていけますから。
愛の定義
モラハラ問題を抱えている人に、大きな影響を与えているのが「自分が持つ愛の定義」
この「愛の定義」が、問題を生み出す原因にもなるし、逆に幸せを運んでくるものにもなるんですね。それくらいとても大切なもの。だからここは必ずおさえるべき点です。
カウンセリングでは、お一人ひとりが持っている「愛の定義」を明らかにするワークを必ず行います。
愛の定義は、人それぞれです。例えばこんな感じ。
・言わずに気持ちを察してくれることが愛
・否定せず受け入れてくれることが愛
・怒らず笑顔でニコニコしてくれることが愛
・いつもそばにいてくれることが愛
・誰よりも最優先してくれることが愛等々…。
ヒアリングするだけで、ご本人の愛の定義が次々と明らかになります。それを見て皆さん驚いたり「マジそう思ってるわ」とつぶやかれたり(笑)
上記のような定義を持ったままだと、どうなるか?簡単に想像がつくと思います。
これらの定義は全て常に相手に求めることばかりがゆえに、自己完結しない。またどちらかと言うと、自分こそがモラハラ的な思考をしていることに気づくかも知れません。
すると相手を無理やりにでもいうことを聞かせようとしたり、あるいは可哀想な人になって愛情を得ようとしたり。そうやって不安だからこそ、掻き立てられるように、あなたはそんな行動に出てしまうわけです。
全くもって相手次第なのです。こんな不安定で怖い事はありません。
そしてこんな状態になっている時、あなたはモラハラ親(毒親)の影響でこんなことになっている!と思っているかも知れません。
そしてあなたの思い通りに相手の行動をたとえ強制できたとしても、感情や反応は強制出来ない領域。
だからこそ知って欲しい。
あなたは親からの影響を受けたかも知れない。でも今、自分ができることはあるはずです。
自分から相手に積極的に話しかけることが出来ますし、分かりやすく伝える努力をすることも出来ます。相手がどうであれ愛を持って接する事もできます。
そう頭では分かっていても、自分ばっかり損しているような感じや、不平不満の思いが湧いて来る場合は、やはり無自覚に親の影響を色濃く受けた「愛の定義」を変えることが第一なのです。
ここを変えなければ、行動だけを変えたとしてもすぐに元に戻ってしまいます。なぜなら、定義とは自分の思考そのものだから。
思考が変わるから行動が変わるわけです。思考の一番キモになるのが「愛の定義」
子供の頃に持った、あなたの愛の定義が、今のあなたのモラハラ問題を解決していくカギになりますよ。
一人で悩まないで
ここまで、モラハラを子どもにしてしまうことに悩むお父さんお母さん、自身がモラハラをする親の元で育ち、生きづらさを感じておられる方に向けて、前に進んでいくための方法をご紹介しました。
ですが、ここにご紹介したのは一部です。問題解決には、更に続くステップがあります。
ただ、この方法は自分一人で取り組むのは、なかなか難しいです。時間もかかります。なるべく短い時間で効果を上げていただくには、我々プロの手を借りるのとともに取り組むことが、一番早く、高い効果が得られます。
あなたが自分の問題に気付き、本来持っている力を取り戻して自分の人生を生きることができた時、今のあなたを悩ます問題ーー子供にモラハラをしてしまう自分、パートナとの問題、親に対する葛藤ーーは解決に向けて進み始めます。
湯川の所には、あなたのようにずっと苦しまれてきた方がこれまでたくさん訪ねてこられました。
自分の心の奥深くの傷を自分で癒し、自分で自分を育てなおしてあげることができるんですよ。
そして、子どもの時に受けとれなかったものを受け取って、得られなかったものを自分の力で得て、今は幸せに過ごしている方もがたくさんいますいらっさやいます。
そんな事、子どもの頃はできなかったですよね?かもしれません。
でも大人になった今のあなたには、その力があるんです。
それはあなたにとって、何よりの福音ではないでしょうか?
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子どものSOSの相談窓口SNSはこちらから
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112212.html
文部科学省のホームページからの引用
https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm
まとめ
湯川が本当にお伝えしたいことは
「自分の人生は自分で変えていくことができる」ということ。
自分が無意識に持った、偏ったものの見方、捉え方、思い込みから、真に自由になってもらいたい!と思っているのです。
私の思う自由とは
唯一の正解を躍起になって探すのではなく、また自分の正解を他人に押し付けるのでもない。
真実(解釈)は人の数だけたくさんあると知ってれば、その分柔軟な発想の中で生きていけるわけです。
すると、違う意見を言う人がいるだけで、相手を「説得」にかかろうとしたり、マウントを取って「勝とう」としたり、
あるいは自分と違う意見を言うということは「私のことを愛してないんだ、私を攻撃しているんだ」と歪曲したり、、、。
そんなことをする必要がなくなるのです。
そんなことに自分の貴重なエネルギーや時間を使う必要がなくなるわけです。そしたらもっと自分の得たい未来をつくることにエネルギーを使うことが出来る。
これこそが私の思う「自由」です。
そんな成熟した精神と心を持つ、大人のパートナーシップを築ける女性を輩出し、豊かで愛溢れる社会を創造していくことを使命としております。
最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひ、あなたに直接お会いできる日を楽しみにしています。
湯川央恵