あなたの周りに、いつも愚痴や文句を言っている人、いませんか?その人たちはなぜ愚痴や文句を言いつづけているのでしょう?
例えばこんな言葉です。
・なぜ夫はいつも〇〇なの!
・毎日目が回るほど忙しい!自分ばかりが損している!
・結婚生活は夫の浮気のせいで破綻した
・そのせいで私は体を壊した
一見、これらの人達は、被害者のように見えますが、本当にそうなのでしょうか。今日は被害者が被害者であり続けるカラクリについてお伝えしますね。
自分で自分を幸せにし、お互いを高め合える夫婦・恋人関係を築く!!
パートナーシップ心理学アカデミー代表 湯川央恵です。
“被害者面(ヅラ)のメリット”を探せ
嫌だと思っていても、その状態が続いているのであれば、そこには必ず「メリットがある」と見ます。
アドラー心理学で言う「目的論」で見ると、自分が体を壊したのは、浮気した夫のせい(原因論)ではなく、そもそも夫が浮気することや、自分の体を壊すことになんらかのメリットがある、と考えるのです。
えー?メリット???んなワケない!!と思われましたでしょうか?
ですよね。ピンと来ないかもしれないですね。
被害者ぶるのが美味しい理由
具体的には、被害者にどんなメリットがありそうでしょうか?
例えば
・相手を批判するたび「自分は正しい」「悪いのは相手」と思える
・変わるべきは相手で、自分は変わる必要がないと思える
・自分以外に相手のことを批判する仲間と、強い結束感も持てる
・被害者になることで、相手を堂々と責める権利を持てる
・かわいそうなポジションになり特別扱いしてもらえる
・そのため自分の都合を優先してもらうことができる
・自分は責められない立場になる
・「大変だね」と言われて、本来やるべきことをしなくても許される
・カンタンに関心や注目を得られる
どうでしょう?これは一例です。
一般的にメリットと言われるものは「積極的な良いこと」というイメージですよね。
でもここで言うメリットは、その状態を支えているもの、というといいでしょうか。
Aと比べるとBのほうがまだマシだ、というようなメリットですね。これは言われないとわからないものです。
被害者ヅラで被害者の盾を振りかざす強者
さて、これら「被害者メリット」をじっくり見てみましょう。
被害者ぶる理由と心理
弱い立場かと思いきや、実は被害者のほうが相手よりも強いような気がしませんか?
なんだか圧倒的に庇護され、優位な立場にいるように感じないでしょうか?
特別扱いされ、自分の都合を最優先してもらっているように思わないでしょうか?
そうなんです。被害者って意外と強い立場なの。だから被害者で居続けるためには加害者が絶対必要なの!!!
「傷つけられた!」と被害を盾にさえすれば、相手をどれほど叩いても許されるし、自分は一切傷つかずに済む。そして周りを、ぶんぶん振り回すことができるんですよ。
めちゃめちゃ美味しいポジション!!
だからこそ「自分はしっかりメリットを享受していたんだ」ということを知ることです。
このメリットこそが被害者が被害者であり続ける理由なのです。
つまり、こんなメリットを手放さない限り、その状態は変わりようがありません。
このメリットを手放してもいい!と本心から言えた時、初めて「被害者から卒業できるスタート地点に立てた」ということ。
すなわち「自分の人生を誇らしく生きる方向に舵を切れた」ということなんですよ。
まとめ
被害者がなぜ被害者のままで居続けているのか、そのカラクリが分かりましたでしょうか?
被害者意識を盾にした弱者のポジションに居つづけている限り、未来に幸せは来ないとハッキリわかったと思います。
私たちは被害者としての人生を選択することもできるし
幸せな成功者としての人生を選択することも出来ます。
どちらの人生も、自分が自分の意思で選択しているのですよ。
人のせいにしている時間はもったいない!その舵取りは、全部あなたの手の中にあるのです。
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