湯川です。
このようなメールを頂きました。
「親はネガティブな発言が多く、自分自身、ポジティブな思考や言葉かけで育てられなかった。それでも親の言うことは正しいのか?」
とっても大事なことなので、これについて湯川はどう考えているのか、ブログ読者の皆さまにもシェアしたいと思います。
私に対してネガティブな父親
クライアントのFさんの事例をお伝えしますね。
Fさんは独身の頃、ある新興宗教に熱心になっていました。
その時お父さんに、その宗教の素晴らしさを話したのですが、それに共感するのではなく、むしろ矛盾点を言って来たそうです。
(あ、決して宗教がいいとか、悪いとか、そういうことを言いたいのではないのですよ。)
その時のFさんは「なんでいつも一方的に決めつけるの!」「何も分かってないクセに何でそんなこと言うの!」「分かったようなことを言うな!」
そう思っていたんですね。
家族が幸せになれないのは、父親のこの短気でネガティブな性格のせいだから、幸せになる宗教のことを教えてあげたのに!と思っておられたんですね。
何をもって「ネガティブ」と捉えるか
その後、Fさんは宗教への熱も醒め、自然と足が遠のいた、ある日のこと。お父さんの指摘が、まさに的を得ていた出来事が起こったんですね。
詳細は割愛しますが、Fさん曰く,
「父はネガティブで性格が悪いと思っていたけど、実は、私に見えない部分や、冷静になること、頭を冷やすような言葉を言ってくれていたんですね。
なのにそれを私は「ネガティブ」と捉えていただけだったんですよね。」
そう、子供の目からはネガティブな意見と見えることであっても、それが本当にネガティブなのか?ということです。
例えば自分は能天気で、あまり計画性もなくイケイケドンドン、闇雲に人を信じてしまうところがあるならば、親の言う事は不安を煽るような言葉だったり、ヤル気に水をかけられるような、ネガティブワードに聞こえただけ。
つまり視野が狭い時は、的確なアドバイスや指摘を「ネガティブ」や「自分への攻撃」だと自分の偏ったバイアスで捉えてしまっただけかもしれないのです。
「このまま行くと危ないよ!」「ここを注意しなさいよ!」
それを教えてくれていたのかもしれませんよね。
Fさんがお父さんに言いたかった「分かったようなことを言うな!」という思いは、まさに自分にこそ必要な言葉だったわけです!!
自分こそが「分かってないのに、分かったように思っていた」のですから。
湯川も子どもの頃を振り返ってみた
私自身も父親に「お前は、”待てしばし” がない」と良く言われていました。あ、「待てしばし」って、こらえ性が無いってことね。
いやー、あの頃の反発していたワタシに言いたい!
「お父さんの言う事を聞け!こらえ性を持て!」とね。ホントお父さん、よーく私のことを、見てくれていたなあと思います。
道徳的に「親に感謝しましょう」とか言いたい訳じゃないんですよ。
偏ったバイアスで物事を見て、さらに「親よりも自分は正しい!」と思っていると、折角の親からの言葉が入って来ないばかりか、親の愛も豊かさも、受け取り「全拒否」しているってことですからね。
豊かさを手に入れるには
まずは親に言われた事を、解釈を交えず素直に聞こうとしているか、ということですね。
これはもう思考のクセなので、親の言う事を素直に聞いていない人は、夫や上司の言う事も素直に聞こうとしていないハズです。
聴くとは、行動に移す、ということでもあります。聞いただけで行動が伴っていないのなら、それは「聴いていない」ということですね!
★今日の湯川の一言
親に言われた事は素直に聴いて、行動にうつす!!
湯川 央恵
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