湯川です。
普段ブログで、チャイルド視点から、大人の視点へ成長させましょうと言っております。

みなさん頭では重々分かっていると思うのです。

でもびっくりするような勘違いをしたままで居ることがホント多いの!つまり親のせいにしたまま被害者になっているってことね。

自分ルール・子どもの勝手な振る舞いにいらだつ

先日セッションしたUさんの事例をお話しましょう。

彼女は高校生になる一人娘がいます。その娘の勝手な振る舞いに、腹が立つやら情けないやら。

普段から怒鳴ったり感情的に言うことのないUさんは、何とも言えない思いを抱えたまま、その場を離れるのですが、心が納得しません。

セッションした中で見えて来たものとは

セッションをした時にUさんから出て来たキーワードは

「ないがしろにされた」

このガッカリした感情と怒りのようなものと一緒に、あるエピソードを思い出されました。

 

 

 

それは幼い頃大事にしていたぬいぐるみを、母親が勝手に隣の子にあげてしまった時のこと。
ぬいぐるみのお礼にと、ハワイのチョコを貰って来た母親。

ひどい!
私に断りも無しに!勝手にぬいぐるみをあげるなんて!!

私が大事にしてるって知ってるじゃない!!

私の気持ちを踏み躙られた!ないがしろにされた!

でも…、もう今さら何を言ってももう仕方ない…。

こんなエピソードと共に、もう一つのエピソードもフッと思い出されました。

当時よく流れていた、おもちゃのテレビCMがあったそうで、そのCMが流れる度に母親に「これ買って」と言うと母親は「また今度ね」と。
そう言いながら、結局一度も買ってくれなかったことを思い出されたんですね。

この時も
「お母さんは私の気持ちをないがしろにするんだ。どうせ私のことなんてどうでもいいんだ」
「だったら、もういい!」とその場から立ち去る。

このパターンを、どうやら大きくなるまで、何度も何度も繰り返して来たようなのです。

自分ルール・食い下がる兄をバカにしていた

Uさんの場合は、そもそもぬいぐるみを隣の子にあげられたときも、オモチャを買ってくれなかったときも、親に対してしつこく食い下がる、ということがなかったそうなんですね。

いつも食い下がっていたのは兄。

その兄のことをバカにしていたので「私はあんなみっともないマネはしない」と決めて、食い下がるような事はしなかったんですね。

むしろUさんがしつこく言わなくても
「分かってもらって当然」という思いがUさんの中であったわけなのです。

自分ルール・親に持った「アタリマエ」

 

 

 

 

言っても分かってくれない母親とは対照的に、お父さんや祖父母はUさんが何も言わずとも、見事に察してくれていました。

Uさんは「親だったらそれがアタリマエだと」と思ったんですね。

だからこそ母親がやった行為は、Uさんにとって許せなかったワケです。

しかもUさんが「これ買って」とわざわざ声に出して言い、それに対して母親が「また今度ね」と言ったにも関わらず、何で言ったことをやらないのか!と怒っていたんですね。

自分ルール・高過ぎる要求

つまりUさんの場合「一度口にしたからには約束を死守せよ!」と親に思っていたってことなのです。

わかりますでしょうか?

つまりこんな順序になっているんですね。

【スタート】
父や祖父母が言わずとも察してやってくれていた

親ならそれが当然

なのに察することが出来ない母親ってバカなの?

仕方ないから言ってあげるわよ、でも少しだけね。私は兄のようにしつこく言うのは嫌いなの

私がわざわざ言ってあげているのに、何故まだ分からないのよ!

もういい、じゃあ言わない

その場から立ち去って仕返しをする

ちょっと長いですがこれがUさんのパターンだったのです。
これを紐解いた時

私、なにもないがしろにされていないですよね。
むしろ私の方がどんなけ女王様のような振る舞いをしてきたのか!

と驚いておられました。

そうなのです!ないがしろにしていたのは、むしろUさんの方。
お母さんを見下し、何で私の気持ちを理解してくれない!と過剰な要求を押し付けていたんですね。

ハイレベルな要求だとは子どもは分からない

親に求めた「言わずとも察しろ」も「一度言った約束は死守せよ」も、大人の視点で考えると、かなりハイレベルな要求だということがわかります。

でも子どもの頃の要求は、それがハイレベルだとは全く思えないんですね。

その要求を大人になるまで、疑うことなく要求して当然だと思っていたからこそ、いろいろ問題が起きる訳です。

なので、ここで冷静に、今の大人の自分が、要求したことが出来るのか?と冷静に考えたら分かりますね。
自分は出来ないけど、それを棚に上げて、お母さんに当然のように要求する。

察しの悪いお母さんに対し、心の中では怒りまくっていた、ということなのです。

自分ルールに自分が苦しむ

だからこそUさんは、娘から好き勝手な振る舞いをされていても、どうすることも出来ずにいたのです。
その理由は、小さい頃に自分が作ったマイルール「親は子どもの気持ちを察するのが当然」があったから。

それが出来ない母親を心の中で罰していたので、
今子どもから同じ振る舞いをされて、自分が罰されている訳です。

なので苦しかったワケですよ〜。

子ども時代の心残りをキチンと終わらせる

それとぬいぐるみを勝手にあげられた、あのぬいぐるみにUさんは「自分」を投影していたんですね。

突然のお別れ。勝手によその家に行かされた。可哀想なぬいぐるみ。
だからセッションの中で、ぬいぐるみとのお別れもキチンとやってあげる必要があるんですね

ぬいぐるみは、もう成長したあなたには要らないんだよ。
だから最後のお別れだけキチンとしておこうね。
あの家でも可愛がってもらうんだよ。短い間だったけど来てくれてありががとう!
バイバーイ!

何度も同じことが繰り返される、パターン化しているのは、こうして幼い頃に決めたことが人生を左右しているんですね。

そして頭では重々わかっているつもりでも、驚くところでチャイルド思考がはびこっていることが、よーくあるんですね。

湯川 央恵


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