湯川です。
今日は湯川が先日セッションした方の事例を掲載許可の上、シェアしたいと思います。

【事例】Sさんの場合

会社経営をされているSさんの話です。
Sさんはカラダを壊すまで働きづめて、仕事が出来なくなってしまうような事態が何度かあったんですね。
こんな働き方をしていると体がもたないと思い、ゆっくりカラダをやすめることになりました。
 

できない理由

 
そしてようやく「よし!仕事をやるぞ!」と思った矢先
今度は祖母が肩を骨折し、仕事をストップして急遽祖母が入院する鹿児島の病院へ、飛ばないといけなくなってしまった。
一体これは何?ということだったんですね。
 
 
スムーズに仕事が出来ないことに、何かメリットがあるとしたら?とSさんに聞くと、
まだ充分にエネルギーが満たされていないから、働きたくない。
その理由に、もしかして祖母の骨折は大義名分が立つのかも、ということでした。
 
さすがSさん!
問題の構造がよく見えておられます!
ちなみにSさんは女性経営者として、立派にお仕事をされておられます。
スタッフを抱え、クレームにも当然矢面に立ち対応し、沢山のすばらしいサービスを展開されておられます。
 
 
ここまでのお仕事ぶりを拝見していても、本当によくやって来られているなあと思う位の
お仕事ぶりだったんですね。
その上で、なのですが・・・
 

自分の本当の願望

Sさんご自身でもおっしゃっていたように、
つまり
「働きたくなかった」
「怠けたかった」
「ラクをしたかった」という思いが強かったわけです。
でもSさんは体を壊すまで働いておられるわけです。
だとしたら働きたくないと思いつつも、行動では働いているから、Sさんが仰るように満足するまで体を休めることだけに集中したほうがいいのか?
と思うかもしれません。
でも問題はそこじゃあない!

本人も気づかない本当の問題って何?

以下、Sさんとのやり取りです。

湯川
Sさんはなんでそこまで働き過ぎてしまうのでしょうね?
Sさん
はい、それはもう生活が出来なくなったらどうしよう。この怖れに尽きます。
湯川
なるほど、そうなのですね。
といういうことは、そうやって恐れを持たないと動かない子だった、ということはないですか?
Sさん
まさに、そうです!小さい頃は怒られないと勉強しませんでした。怒られた上に、散々言われてやっと勉強していました。

 
ここまで湯川とSさんのやりとりを読んでみられて、あなたはどうお感じになられましたか?

湯川の注目ポイントはここ

表面的なことだけを観ていると「ゆっくりカラダ、休めましょうね〜」ということになってしまうでしょう。
でもそれじゃあ、根本解決しません!

そうなのです。
Sさんが体を壊してまで働き過ぎてしまうのは、そもそも怒られないと動かない子だった。だから「働かないと食べて行けなくなるかも」という恐れを持たないと、働けなかったワケなのです。
経済的にラクになりたい!と思いながら、なれないのは、恐怖がないと動こうとしなかった「幼い子どもの思考が残っていたから」なんですね。

幼少時代を思い出してみて

子どもの頃、優しく「早く寝なさいよ」「宿題を先に片付けなさい」「お手伝いなさい」と言われた時に、素直に「はーい!」と言ってやっている子どもは、ど叱られることはありません。
しかし優しく言われても、やろうとしなかった子どもは、大人は怒らざるを得ないのです。

自分の子どもに当てはめて考えてみて

今お子さんを持っている方は、ご自分の子どもを思い出して下さい。
コチラが怒らなければならない時って、何度言っても、言うこと聞かなかったり文句ばかり言って来たり。親を小馬鹿にするような態度を取って来たら、ドカーンと雷を落とすでしょ(笑)
素直にやってくれたら、そんなことにエネルギーを使わずに済むのにと思いますよね〜(苦笑)
 
ド叱られて、やっとこさ動く子どもだったとき、自分を動かす原動力はいつも「怒られる」とか「脅される」というような、恐怖な状況を引き起こしてしまうってこと。
だからこの時代の動かないチャイルドを、びしっと躾けることが必要。

小さい頃家のお手伝いをしていたか?

Sさんとのやり取りが続きます。
以下、Sさんとのやり取りです。

湯川
子供の頃、家のお手伝いはされていましたか?
Sさん
うちは勉強だけやっていたら後は何も言われなかったのです。
湯川
おぉ〜、そうなのですね。
Sさん
ええ。でも大人になった時、掃除洗濯などの生活力が自分にないのを、親のせいにしていましたね
湯川
そうなんですね。全然やっていなかったとは言え、食べた後の食器を流しに持って行くとか、洗濯物を自分の分くらいは畳んで収納するとかは?
Sさん
それも全部母がやってくれていました。ホント私、やらなかったんですよ。でも、やれとは言われなかったのです。私が言われたのは「勉強しろ!」ばかりだった。
湯川
なるほど。で、その勉強は?
Sさん
ええ、言われないとやらない子だった(笑)

湯川・Sさん共に  爆笑!

湯川
Sさん、自分のことをやるのは子供であろうが当然なんですよ。例えば今スタッフがオフィスのゴミを集めたり、飲んだコーヒーを片付けないとどう思います?
Sさん
え?それは無いでしょ。それくらいやれよと思いますよね。
湯川
ですよね。それを「やれと言わないからやらない」なんて言ってるとしたら、どう思います?
Sさん
いや、それは違いますね。おかしいと思います。だから大人になったとき、自分に生活力がないのを、親の責任にしている自分は違うだろう!と思っていました。
湯川
そうですね、それと同じことなんですよ〜。

恐れが原動力だった

つまり、自分から働くという「習慣」が全く身についていなかったのです。
お手伝いも勉強も、子供にしたらやるべきことなワケですよ。その習慣が身についていないので、強制的に動くために「怒られる」ことが必要だったんですね。
さらにSさんは、ある事に気づかれました。
それは「仕事=勉強」と思っていた、ということ。
つまり成果を出す、結果を出すのが仕事なのに、どこか甘いところがあった。やっているだけで満足している状況。
Sさん曰く
「まるでお坊ちゃん、お嬢ちゃんの遊びのような甘ちゃんビジネス」だった。
これまでSさんは結果も出されていたけど、どこか甘いところがあったんですね。一生懸命やっていることに評価を見いだし、結果は二の次。

これはまるで子供の頃に「一生懸命勉強だけやっていればいい」と思っていた思考そのものだということですね。
でもビジネスは違います。
社会貢献も大事です。でもその前に「生業」として、結果を出す事。利益を出す事。これは当然のことなのです。
更に話は妹へ持ったある思いに及んで行きます。

言われる前にやっていますか?

湯川
本当は「怠けたい」「動きたくない」「ラクしたい」という思考が強かった、ということであれば家族の中にSさんからみて、そういう人はいませんでしたか?
Sさん
あー!います!!妹です!
今も引きこもっていますから。働かないで分けてもらった遺産で暮らしています。
湯川
ほー、そうなんですね。Sさんはその妹さんのことをどう思っています?
Sさん
いいなあ。あなたは引きこもりだから、親のところに行かずに済んでいるんだもんね。
湯川
ほう、引きこもりだと親のところに行かずに済んでいる?
Sさん
はい、今年のお正月も妹は実家に来ませんでした。口うるさい父のところになんて誰も行きたくないですからね。でも妹はそれが許されている。
湯川
そうなんですね。なんで許されているんですか?
Sさん
えー?それは引きこもりだから?
湯川
なんか禅問答みたいになってしまいましたね(笑)
Sさんは、動けない事、働かない事に正当な理由があれば、動かない、働かない妹を仕方ない、と思っておられるんですね。つまり誰もが納得できる理由さえあれば、働くことが免除される、と。

自分で引き寄せてしまったもの

自分の中で「働きたくない」「ラクしたい」「動きたくない」という思考が沢山あると、それは周りに必ず出て来ます。なのでご家族にいませんか?と聞いたんですね。
するとSさんの場合、妹さんが引きこもりだった。
そんな妹の事を「仕方ない」と思っている。ここがポイントです!
そう思っているということは動かずにすむには大義名分が必要だということ。同様に、大義名分さえあれば動かなくてもいい!ということになる。
そのために無意識に体を壊したり、祖母が骨折して入院したり、そうやって「誰もが仕方ない」と思う理由を、引寄せてしまうことになります。

そう言いながら湯川もこの思考、ホントありましたからね〜。
これは「弱いとオトク」の思考でもあるんですね。この思考を持っていると生産的なことが出来ません。ってことは、自分で産み出す力が無いので、人に常に依存しなければいけなくなる…。
いや〜、しんどいですよ〜。

潜在意識に潜むもの

で、ですね・・・
「口うるさい父」ということなのですが、Sさんはお父さんのことを、短気ですぐに怒る人、未だに経営についてあれこれ口出して来る、ということを仰っておられたんですね。
こちらはまさに、口うるさく言われないと動かない自分だったから、
怒る父親を悪者にして、自らを動かしていたってこと。
 
つまり父が悪いわけではなく、自分が単に動きたくない、怠けたいという思いが強いからだけのこと
 
ちなみにSさん、最初このお題を私に話された時に仕事が停滞する様子を「まるで何かが詰まっているみたい」
と仰っておられました。
 
Sさんは、なかなかしつこい便秘だったそうなんですね。で、このセッションが終わって次の日に「先生、お通じが久しぶりに出ました〜」と(笑
仕事を停滞させていたのは、まさに自分の働きたくなーい!というチャイルド思考があったから。
腸の中でも便が、動きたくなーい!と言ってたのかもしれないですね。
 
心と体は本当に繋がっています。心の中で起こっていることは、体に分かるように出るんですね。体だけに出るのではないですね。自分の周りにも、ちゃーんとそれが出て来ます。
 

自分の中の子どもを躾ける

なので、まとめると「言われる前に動きなさい!」とチャイルドを躾けるだけでいいわけです。
そして父親を悪ものにしないってこと。怒る父親を悪者にして、やっと動けるというくらい、怠慢な自分がいた、ということをハッキリ認めることです。
父親を悪者にするのは、全くのお門違い
Sさんがチャイルドを躾けて動けるようになると、事件や体を壊すようなことが無くなって来るでしょう。すると妹さんの引きこもりも、恐らく徐々に修正されていくことになっていくでしょうね。
Sさんの事例、如何でしたでしょうか?良かったら読んでの感想をお聞かせ下さい!
 
 
湯川 央恵