仕事をやろうとすると体を壊したり邪魔が入る?についてお伝えしております。
前回までの話はこちら
仕事ができない事態に陥るルーツ
Sさんとのやり取りが続きます。仕事ができた方がいいのに、できないことにメリットがある。そこに陥るルーツは子供の頃に遡ります。
以下、Sさんとのやり取りです。
湯川:子供の頃、家のお手伝いはされていましたか?
Sさん:うちは勉強だけやっていたら後は何も言われなかったので
す。
湯川:おぉ〜、そうなのですね。
Sさん:ええ。でも大人になった時、掃除洗濯などの生活力が自分にないのを、親のせいにしていましたね
。
湯川:そうなんですね。全然やっていなかったとは言え、食べた後の食器を流しに持って行くとか、洗濯物を自分の分くらいは畳んで収納するとかは?
Sさん:それも全部母がやってくれていました。ホント私、やらなかったんですよ。
でも、やれとは言われなかったのです。
私が言われたのは「勉強しろ!」ばかりだった。
湯川:なるほど。で、その勉強は?
Sさん:ええ、言われないとやらない子だった(笑)
湯川・Sさん共に 爆笑!
恐れを原動力にしてやっと仕事をする
つまり、自分から働くという「習慣」が全く身についていなかったのです。
お手伝いも勉強も、子供にしたらやるべきことなワケですよ。
その習慣が身についていないので、強制的に動くために「怒られる」ことが必要だったんですね。
これが驚くべきことに、大人になった今でも無意識に「怒られて」やっと動く、ということになっていたのです。
更に話は妹へ持ったある思いに及んで行きます。
仕事をしなくて済む?大義名分
自分の中で「働きたくない」「ラクしたい」「動きたくない」という思考が沢山あると、それは周りに必ず出て来ます。
なのでご家族にいませんか?と聞いたんですね。
するとSさんの場合、妹さんが引きこもりだった。
そんな妹の事を「仕方ない」と思っていました。ここがポイントです!
そう思っているということは動かずにすむには大義名分が必要だということ。
同様に、大義名分さえあれば動かなくてもいい!ということになる。
そのために無意識に体を壊したり、祖母が骨折して入院したり、そうやって「誰もが仕方ない」と思う理由を、引寄せてしまうことになります。
そう言いながら湯川もこの思考、ホントありましたからね〜。
これは「弱いとオトク」の思考でもあるんですね。
この思考を持っていると生産的なことが出来ません。
ってことは、自分で産み出す力が無いので、人に常に依存しなければいけなくなる…。
いや〜、しんどいですよ〜。
潜在意識に潜むもの
で、ですね・・・
「口うるさい父」ということなのですが、
Sさんはお父さんのことを、短気ですぐに怒る人、未だに経営についてあれこれ口出して来る、ということを仰っておられたんですね。
こちらはまさに、口うるさく言われないと動かない自分だったから、
怒る父親を悪者にして、自らを動かしていたってこと。
つまり父親が悪いわけではなく、自分が単に動きたくない、怠けたいという思いが強かっただけのこと。
仕事が滞る=詰まりの発生
ちなみにSさん、最初このお題を私に話された時に仕事が停滞する様子を「まるで何かが詰まっているみたい」
と仰っておられました。
Sさんは、なかなかしつこい便秘だったそうなんですね。で、このセッションが終わって次の日に「先生、お通じが久しぶりに出ました〜」と(笑
仕事を停滞させていたのは、まさに自分の働きたくなーい!というチャイルド思考があったから。
腸の中でも便が、動きたくなーい!と言ってたのかもしれないですね。
心と体は本当に繋がっています。心の中で起こっていることは、体に分かるように出るんですね。体だけに出るのではないですね。自分の周りにも、ちゃーんとそれが出て来ます。
自分の中の子どもを躾ける
なので、まとめると「言われる前に動きなさい!」とチャイルドを躾けるだけでいいわけです。
そして父親を悪ものにしないってこと。怒る父親を悪者にして、やっと動けるというくらい、怠慢な自分がいた、ということをハッキリ認めることです。
父親を悪者にするのは、全くのお門違い
Sさんがチャイルドを躾けて動けるようになると、事件や体を壊すようなことが無くなって来るでしょう。すると妹さんの引きこもりも、恐らく徐々に修正されていくことになっていくでしょうね。
湯川 央恵