ほとんどの問題の原因は、親との関係性
恋人や夫婦といったパートナーシップや子どもや姑などの家族関係はもとより、
職場の上司部下、取引先(クライエント)との関係性も、すべての根っこは「幼い頃の自分と親との関係性」、
つまり親に何を期待していたのか、に端を発しています。
そのことは、このブログでも何度も何度もお伝えしている通りです。
親への期待値を今度は夫や上司に
親に持った理想像を、私達は大人になると彼や夫、そして上司に投影します。
例えば
「親なら子どもが要求することは叶えて当然じゃないの」とアタリマエのように思っていると
親への思いは今度は恋人や夫、そして上司に対して向けられます。
「親なら子どもが要求することは叶えて当然」が
「恋人なら私が望むことは叶えてくれて当然」になり
「夫なら私が望むことは叶えてくれて当然」になり
「上司なら部下が望むことは叶えるのは当然」となるってことね。
親に求めた完璧性が強いほど自分を責める
だから自分が親や上司の立場になった時、
子どもや部下の要求することを、全部叶えてあげようと必死になります。
でもね、アタリマエですが、それムリなんです。
要求されることを全部叶えられるワケないんです!
でも自分が親にそれを求めていたからこそ、
子どもや部下に対してそれが出来ないことで、責められているように感じてしまったり、
ダメ母やダメ上司と烙印押されているような気になるんですね〜。
つまり、、、、
自分を責めてしまう度合いが強い程、親に対して求めた完璧性が強かったのだってこと。
そもそも自分が親に求めた完璧性は「ムリな要求だったのだ」ということを、自分がハッキリ認識することなんですね。
完璧を求めて親を心の中で責めたり、見下していたからこそ、親と同じ立場になった時、そう思われているのではないかと感じているだけ。
親力は子どもを育てる中で身に付いていくもの
でも子どもは産まれた時から「親は親」なので、親のことをすっかり完璧な親なんだと無意識に思い込んでしまっているわけです。
現在お子さんをお持ちの方に質問します。
子どもを出産して直ぐに「可愛い!」って思えました?
これ、実はほとんどの方が「No」なんです。
そう思う自分は愛情が薄いのではないかと、人知れず悩んだという方もおられますが、全く問題ありません!
産まれたての赤ちゃんって、くしゃくしゃの「子猿」そのものなのです(笑)
いや、本当マジで。
なので出産後、感動で泣く方ももちろんおられると思うのですが、
初産の場合かなりの割合で「え?不細工なんですけど」と思われたはず(笑)
それが日数が経ってくると、段々可愛く思えてくるんですね。
つまり何が言いたいかと言うと、、、
子どもを産んだらすぐに母性で溢れるのではなく、
子を育てていく中で、徐々に「親力」が育っていくもの。
つまり自分が子どもの頃、親に対して「完璧」を求めていたけど、
親としての力は、子どもの成長と共に、一緒に育っていくもの、なんですね。
だから親に対して過大な完璧性を持つことで、結局自分が苦しむことになってしまうってこと!
なのでその過大な親への思いを却下できるといいですね〜。
★今日の湯川の一言
親は子どもとともに成長していくもの
最初っから「親としての完璧さ」を求めるのは、自分を苦しめること!
湯川 央恵