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「謝ったら死ぬ病」って、今ネットを騒がせているのは、ご存じですか?
パートナーシップ心理学アカデミー 代表 湯川央恵です。
「謝ったら死ぬ病」とは
実際の病気ではないのですが、自分の非を認め、素直に謝罪をすることができない人のことを指すそうです。
それを聞いていかがでしょう?
「うわ、ヤバ〜!私のことやん!」と思ったかもしれないし
「ああ、あの人だわ〜」と誰かのことを思い浮かべたかもしれません。
謝ったら死ぬと思う理由
実際、謝っても死ぬわけじゃない。
そんなことは分かっているんですが、本人にとっては、死ぬことに匹敵するくらいのことだ!思っちゃっているんですよね。
だから「どーしても出来ん!」となるわけ。
謝ると「私だけが悪い」ってことになったり、「マウントを取られた!負けた!」と思ったりするんですよね。
謝ったら死ぬ病は、謝らせないと死ぬ病
さらに記事には面白いことが書かれていました。
「謝ったら死ぬ病は、謝らせないと死ぬ病でもある」
相手に謝らせることで「自分が相手の間違いを正してやってるんだ」という謎の上から目線で、相手に謝らそうと必死になって正義感を振りかざしてしまう。
いやー、これは辛いわ〜。痛いわ〜。でも、なんかわかりますよね〜。
自分にも非があったなら、一言「ごめんなさい」と言えば済む話。
なのに自分が謝りたくないために、相手の揚げ足を取って自分を正当化させ「謝れ!」と求めてしまう。
だから謝れない人ほど、人を謝らせてスッキリしたいんですね。
自分がやればいいことを、人を使ってやるわけです。
謝ったら死ぬ病と同じもの
でもね、こういう「本当は死ぬわけじゃないのに、どうしてもそれにこだわってしまうこと」って、私たちの中でたくさんあると思うんです。
例えば
1、役に立たない自分はダメ
パートナーや人の役に立たないと、いる意味がない。だから必死になって役に立つ自分であろうとするわけです。すると必然的に自分より周りが「出来ない人」の方が役に立つ自分になれるわけですね。
2、いい母と思われないとダメ
子供がいい成績や、いい子だとイコール「いい母」だと思い込み、そうじゃない自分は受け入れられないわけです。
だから、子供にあれこれ世話を焼いて、他人から見た「いい母像」を作行動が止まらない
3、尊重されない自分はダメ
自分を優先されなかったり、自分の思った通りに相手が振る舞ってくれないと、自分は尊重されていないんだ、大事じゃないんだと思い込み、
そこから駆り立てられるように、相手に自分を尊重させるような行動をとってしまう。
謝ったら死ぬ病の原因とは
いづれも「こうあるべき」と思う、自分の姿と乖離した、自分が許せないんですね。
それを受け入れることは、死と匹敵するわけです。
だから「謝ったら死ぬ病」も、役に立たないとダメも、いい母と思われないとダメも、尊重されないとダメも、全部根っこは同じなんですよ。
自分の中で「こうあるべき」なのに、そうならない自分への否定と拒絶。
病名をつけるまえに、なんで否定するのか、拒絶するのか、これを見ていくことが一番。
謝ったら死ぬ病と同じ「いい母と思われなければダメ」の具体事例
例えば「いい母と思われないとダメ」という思い込みは
「いい母」でなくなったら、もうこの世にいては、いけないくらいの無価値感を感じるわけです。
想像しただけでも恐怖なので、そうならないために、駆り立てられるように行動してしまう。
いい母であろうとして過剰に世話を焼きすぎたり、自分の思う、いい母像に従った行動ばかりをしていくんですよね。
例えば進路も、子供に言われる前にあれこれ調べては「ここがいいんじゃない?」「今度説明会があるから申し込んでおこうか?」などとあれこれ先回りしたり。大変だと言いながら毎年PTA役員を自分から買って出たり。
そんなことをしてしまうんですよね。
謝ったら死ぬ病の根本解決法とその効果
他の人からすると「いい母じゃなくても、別にいいじゃない」と思うわけです。
でも自分にとっては、死に匹敵するくらいの痛みであるなら、そりゃ恐怖を感じてしまいますよね。
出来ればそんな自分に向き合いたくない!目を逸らしたいし避けたい!と思う気持ちは痛いほどわかります。
だからこそ、自分が一番見たくないという部分に向き合うことで、世界が180度ひっくり返って、本当の意味で自分自身を愛し抱きしめることができる。
そしてずっとあった、周りからの溢れんばかりの愛に、自然と気づくことができるんです。
「こうあるべき」と思う自分であっても、そうじゃない自分であっても
「あるものがある」と認めることができるのは、自分の中の大きな地殻変動と言ってもいい。
その変化は、とてもダイナミックなもの。
でもね、チャイルドが全力で抵抗するから、これはプロに任せて丁寧に見ていくことをお勧めします。
その痛みや恐怖心を持ったまま、駆り立てられるように生きるのも一つ。
でもそんな自分も受け入れ、認めながら、新たな価値を手に入れる生き方をするのも一つ。
どんな生き方だって、自分が選ぶことができるからね~!
私たちはいつでも、あなたを応援しています!
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湯川央恵