パートナーシップ心理学アカデミー 代表 湯川央恵です。
相撲の世界に隠された深いドラマ
さてNetflixでやっている「サンクチュアリ」
あなたはもうご覧になりましたか?
舞台は日本が誇る伝統文化。「相撲」の世界なんですね。
「相撲なんて全く興味がない」と思われるかもしれません。
私もそうでした。でもこのドラマ、もうめちゃめちゃ良かった!のです。
猿桜の家庭背景と怒りの感情の爆発
主人公の猿桜は、感情をモロに出すタイプ。
破天荒で、とにかくギラついてんの。
欲望を抑えず、嫉妬を隠さず、怒りを吐き出します。
猿桜の母親もまた破天荒。
他の男と浮気をし、借金をしても悪びれることがなく、欲望にどストレート。
それに対して父親は、妻に浮気されても「俺が悪い」と自己責任を感じてしまうほどの温厚な人物。
そんな親に大反発している猿桜だけど、幼少の頃に幸せな時期はあったんです。
その記憶が、結果的には猿翁の最大のピンチを救うことになるんですねー。
そのピンチとは、彼の圧倒的なライバル「静内」に完全に負けてしまい、トラウマに陥ったとき。
どん底の猿桜を救ったのはナント母親、その人のビンタだったんです。
母の叱咤激励: 一撃の喝で変わる運命
静内の平手でトラウマになった猿桜に、この母親はビンタの嵐を見舞うわけです。
ビンタをされながら彼は、ボロボロに負かされた、あの静内の平手がフラッシュバックします。
傷口に塩を塗り込むような、母親として中々ありえない行動です。
母親が去り際に一言、息子猿桜に「相撲で稼がんね!」と。
この一撃の喝が、猿桜に生きる力を与え、闘う勇気を取り戻させたんですよ。
この母親の振る舞いを
「とんでもない母親」と見るか
「厳しくも愛のある一撃」と見るか。それは本当にその人の自由。
でもね、湯川は思うんです。優しい母だけが、いい母じゃない。
どんな母親であっても、それをどう解釈し活かすのかは、100%自分が選べる。そのことをこのシーンから学ぶことができます。
ここから猿桜は復活していくのですが、そのプロセスも見どころ!!めっちゃいい!
怒りを情熱に変える:猿桜の挑戦と成長
湯川が思うに、このドラマの裏テーマは「怒り」。
猿桜の怒りはただの否定的な感情とは異なるの。それは「情熱」と言ってもいい。
この怒りは、欲望や嫉妬という一般的にネガティブと言われる感情を包括したもので、それを猿桜が取り繕うことなく、真っ直ぐに受け止めてるんですよね。その感情は時に彼自身を傷つけることも。
でもそれらの思いすべてが猿桜の中で膨らみ、彼の猛烈な情熱へと変貌を遂げます。
そして、その情熱は、痛みや挫折を越えて前進する力となり、彼を最後まで闘わせるエネルギー源となるんですねー。
いやー、それこそが、猿桜の持つ情熱の本質だと思うのですよ。その姿は、私たち自身に向けたメッセージでもあります。
私たち自身にも、怒りや欲望、嫉妬といった感情が存在しています。
猿桜から私たちに、これらの感情を恐れずに受け入れること。
それは前進する「情熱」という力に変えることができるんだということ。それが人生を豊かに生きるための方法であることを示してくれたように私は思うのです。
まとめ
「サンクチュアリ」
最近やる気が失せている方、
人生に情熱が足りないと感じている方、
親へのモヤモヤとした思いを感じている方、
そして自分の中にある情熱を発見したい方にぜひ!
それではまた!
湯川央恵