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95年から今日まで、様々な方のセッションをして参りました。ここのところ、ホント多いなあと感じるのは「ありのままの自分でいい!」というもの。
でもそれだと苦しみは一向に変わらないの。なぜでしょう?今日はそんなお話し。
自分で自分を幸せにし、お互いを高め合える夫婦・恋人関係を築く!!パートナーシップ心理学アカデミー代表 湯川央恵です。
ありのままで本当にいいのか?
「子どもの頃に、抑圧された」
「親の顔色を見て育ってきた」
子供頃はありのままの自分を、出せずにいた。だからこそ、大人になって「ありのままの自分こそが大事!」と思っていませんか?。
アナ雪の歌じゃないですけど、まさにそれをやろうとしている方、ハッキリいいますけど、
それ、違いますから!
ありのままのあなたでいいのよ!と言われたい人は、そういうことを言う人のところに行くと、いくらでもヨシヨシしてくれます。
でもハッキリ言いますが、それで自分の生き辛さも苦しさも、何ひとつ変らないのです。
「ありのままでいい」の大きな勘違い〜その1〜
親に抑圧されたとか、自由にさせてもらえなかった!と思っている方。
その方は、2つの大きな勘違いをしている可能性があります。
1つめ
そもそも自分の意思で意見を言うことや、それに向かって努力をすることをやって来なかった
自分のやりたいことを本気で言ったときには、それに伴う「責任」がもれなくついてきます。
それがイヤで、親の言いなりになっていただけではありませんか?ということ。
つまり「自分で決断する」「責任を取る」
ということから逃げまくっていたからこそ親が決めてくれていた、ということです。
それを認めたくない間は、親のせいにすることを止められません。
ありのままでどんな自分であっても受け入れてもらえること?
また「ありのまま」という基準が「自分の好き勝手やること」になっている方。好き勝手をやっても受け止めてくれることが愛だ、と勘違いしている人がホント多いです。
その勘違いをしたまま「ありのままでいいのよ」といくら言っていても、それを受け止めてくれる人が居ない間は、ずっと苦しいまま。
万が一、それを受け止めてくれる人が現れたとしても、今度はその人に嫌われないように、失わないように必死になって自分の幸・不幸の舵取りを他人に任せるような生き方になってしまうわけです。
もしくは可哀想なフリをしながら、自分の要求は通って当たり前だとゴリ押ししてしまったりね。
つまり
「ありのままでいいと思っているあなただから、今 苦しいのだ!」ということなのです!
「ありのままでいい」の大きな勘違い〜その2〜
2つめ
言われたことを素直に聞いていない
そもそも自分は抑圧された、自由がなかった!と思っている方ほど、親の言うことや、先生、上司、先輩の言うことを、自分の勝手な解釈で聞いている方が多い!!つまり全然聞けてないの!
もしくは聞いていても心の中では不満で一杯、文句たらたら言いながら、中途半端に聞いている、という感じでしょうか(笑)
一言でいうと・・・・
我が強くてガンコ!なのです(笑)
「ありのままの私でいい」と思っていると、せっかくのアドバイスが全く入って来ません。
それどころか、耳の痛いことを言って来る人に対して「ありのままに感じたのだから」と無視したり攻撃するような本末転倒なことをしてしまうわけです。
そんな行動をしていると全く成長しませんし、いつまで経っても精神的に未熟な子どものまま。
自分が成長すれば、痛みはチャンスに変わる
蒔いた種は、必ず刈り取らねばならない
ありのままで良いといいながら、自分の感情を人にぶつけたり、聞く耳を持たないという「種」は、同じように人から今度は、感情をぶつけられたり、何を言っても聞く耳を持ってもらえないという「果実」に育っていきます。
だから「ありのままでよい」というのは、とても危険な「種」
それを認識しておいてくださいね。
自分が成長し、進化していく途上において、親や上司、先輩、先生、メンターといわれる方からの、耳の痛い言葉は、とても大事なのです。
それを避けているからこそ、いつまで経っても苦しみから逃れられない、ということなんですね。
なので・・・
人の言うことをちゃんと聞くということ。
そして、自分の自由にやりたいようにやる、ということを一旦封印して、親や上司が指し示してくれていることを、徹底的にやっていく、ということなのです。
一見地味なことなのですが、まずは人から言われていることを素直に聞く、そしてやる、ということを是非やってみてくださいね。
すると逃げまくっていたことに向き合えますし何より、自分が成長します!!!
そしたらいつの間にか「ありのままでよい」と思っていた時の苦しさから、ラクになって行くことを感じると思いますよ。
つまり、今の自分の苦しみやツラさは、自分が成長していくことで変えて行くことが出来るってこと、なんですよー!
この記事も参考になります。
湯川 央恵