使えない新人にイライラする
湯川です。
先日ある方とのセッションで、とても示唆に富んだことを仰っていたので、一部シェアしたいと思います。
その方、Aさんとしますね。
先日Aさんの部署に新人が入社してきたそうです。
その教育係となったAさん。
その新人が何度同じことを言っても、ミスばかりするんですね。
Aさんはその新人教育に時間がかかり、自分の仕事が滞りがちになり残業が続くようになってきました。
心の中で
「何で私ばかり!」
「なんて使えないヤツ!」という憤りを感じつつも、自分しかやれる人は居ないからと諦めつつやっていたそうです。
でも連日続く残業にホトホト疲れてしまったAさん。
あなたなら、この状況をどう読み解きますか?
自分の価値を確認したいために手っ取り早い方法!?
ヒントはAさんの言葉にあります。
わかりますか?
ココです!
「憤りを感じつつも、自分しかやれる人は居ないからと」
つまり自分が居ないとダメ。
自分の価値を確認したい、というのがAさんの隠れたメリットになっている訳です。
つまり相手がデキない人であれば、自分の価値を感じることができるわけです。
もちろん頭では残業続くし、デキない新人で時間はとられるしでイヤなんですよ。
でもそれが現実としてあるならば、そこに必ずメリットがあるんですね。
しかも「価値を確認しないといけないくらい、自己価値が低い」ということなんですね。
自己価値が適正な人であれば、いちいちそんなことを確認する必要ってないのですよ!
確認するために一番手っ取り早いのが、周りがデキない人で、自分は残業してまで一人必死になる。
「周りを下げて、自分を上げる」ということね。
周りがデキない人であればあるほど、自分の優秀さを実感することができますからね。
そして周りと自分は違うんだ!と思うことが出来る訳です。
意図を変えない限り現実は変わらない
つまりこの状況は、Aさんが自分自身、特別感、有能感を感じたいという「意図」があったからこそ、引き起こしたこと。
この意図を変えない限り、状況は変わらないということなのです。
補足で言うとこの方、3人のお子さんを持つお母さんでもあります。
いつも子どもの世話ばかりに忙殺されていた、というのも納得ができます。
「周りを下げて自分を上げる」
そのためには周りはデキない人で、手がかかる人であればある程、自分の優秀さが際立ちます。
ということは周りがデキるようになると、自分の価値が感じられないのです。
だから無意識にデキない人ばかりを、自分に集めてしまうようになるんですね。
すると本来は優秀な人であっても、その人のエネルギーが強いと、段々ダメになっていくんですね〜。
夫や彼を無意識にダメにしている人は、こういうカラクリもあるってこと!
本当に自分の価値を感じたい場合は、相手を下げる方法ではなく
もっと王道を行けばいいんですよ!
あなたが能力を上げて、もっと仕事ができる人になる
人の世話ばかりにかまけるのではなく、全体がレベルアップする方向に視点を向ける。
そうすれば否が応でも自分の価値は、高まって行きますからね!!!
そっちにエネルギーをつかっていきましょう♪
湯川 央恵