Aさんのお悩み
上司との関係性がうまくいかないAさん。
チームのみんなが一生懸命やってるのに、そのことを全く評価しない上司に対して、怒りや不信感が止まらない様子。
以下、Aさんと湯川のやりとりです。
Aさん:今回のプロジェクト、残業もいとわず、 ホント皆で頑張ってたんです。
湯川:そうなんですね!頑張ったんですね〜。で、 残業までやって結果はきちんと出せました?
Aさん:え?あーいや、残念ながらそれが出なかったのです。
湯川:あら、そうなんですか?
Aさん:もちろん結果を出せなかったのは良くないとは思います。
でもそれでも私も皆もすごい頑張ったんですよ!それを全く評価しないなんて、ブラック企業もいいところ!
Aさんの話を聞いていると、いろんなことが見えてきました。
どうやらAさんは「一生懸命頑張ることは良いことだ」と思っておられたようです。
もちろんそれが、いけないということではないですよ。
小さい頃は、Aさんが一生懸命頑張ることで、親から『エライねぇ』『頑張ったねぇ』と褒めてもらえたんですね。
一生懸命やることで評価されてきたのです。
だからこそ「それがアタリマエ」だと思ってしまったワケです。社会に対しても、同じようにそれを求めてしまったのです。
一生懸命やって褒められるのは子ども時代だけ
一生懸命やることで評価されるのは、子ども時代だけなのです(キッパリ)
大人になってもそれを求めるのは、ハッキリ言って間違い。
仕事で結果を出せない人は、実はこの思考に陥ってる場合が多い。
一生懸命やったんだからいいじゃない、ってね。
一生懸命頑張っても、結果を出せなかったら、それで終わりなのです。
「結果はいいじゃない」とか
「頑張ったことが大事」とか
「やりたいことをやりたいようにだけ」やっていては、家族を養うだけのお金を得られません。
子どもの頃の私たちには、見えていない所で、親は家族のために、やりたいことを犠牲にし、結果を出し続けて来てくれたわけです。
ここが分からないと、上司の態度に、イライラしっぱなしになるわけですね。
仕事をする、ということは、責任を伴うこと。
それなのに「一生懸命やっているんだら分かってよ!評価してよ!」と言ってるようでは、おこちゃま!甘々なのです。
逃げずに本気になること
上司のその態度はAさんに「本気になれよ!」と言ってるのかもしれませんね。
大人の私たちは、プロセスが大事、ではなく、プロセスも結果も両方大事。
一生懸命やったからそれでいい、というのは、体のいい「逃げ」です。
そうではなくプロセスも、結果も両方出していく!という「本気の決意」が大事なんですね。
愛も仕事も仲間も豊かさも、全部手に入れていきましょうよ!
その為には、エネルギーをしっかり出していくこと。
カンタンでインスタントで魔法のような方法などないのです!
そしてプロセスだけでなく「結果を出すぞ!」と決めるだけで、エネルギーの出方が確実に変わります。
エネルギーは出した分しか、自分に返ってきませんからね。
多くを得ようとするなら、その分のエネルギーをしっかり出していけばいいのです。
大人は結果にこだわる
コースメンバーのRさんから上記の内容について感想を頂きました。
ちょっと長いですが、ご紹介しますね。
「一生懸命やることで評価されるのは、子ども時代だけなのです」
本当にそうですね。
(中略)
このままではプロジェクトが成立しない、という状況になっても、尚、わたしのチャイルドは「こんなに厳しい条件で成立させるなんてムリ!誰か代わってくれてもいいやん!
っていうか、頑張ってるんだから、それだけで、 結果がダメでも認めてよ!!!」って言うんです。
そこでオトナの私は、移動中に湯川さんの記事を読み直して、チャイルドにこう言い聞かせました。
「結果を出すのがオトナだよ。あなたのために、上司も、 メンバーもみーんな協力してくれている。
ここで結果を出すのが、あなたの仕事。甘えてる場合じゃないよ!さっさと手と頭を動かして!
誰よりも動いて、考えて、なんとかチャンスをモノにするんだよ!!どんなことがあっても結果を出すんだよ!!!」こうやって怒られてからのチャイルドは、 それはそれは頑張りました。
弱音を吐かず、腕の痛さも厭わず、そうしたら、ラスト1分で完成したんです!!
チーム全員が喜んでくれました。。。。きょうの結果は、湯川さんのおかげです!!!
わたし、大人の階段を、登り始めました!!私、これまでが、いかに子供だったか…思い知りました。
親にも、
彼にも、
職場の人たちにも、甘えっぱなしでした。それを思うと、帰り道、歩きながら泣けました。
みんなが結果を出してくれてたから、私は生きてこれた。
もう私は大人になる!腹の奥で決めました。
如何でしょうか?
いやー、ホントこの報告は嬉しかった!湯川も泣けました。
「結果を出すのが大人」
まさにその通りなのです。
そして親達も周りの人達も自分たちが知らない間に、ちゃんと結果を出し続けて来てくれた訳です。
子どもの視点からは全く見えていなかっただけのこと。
「一生懸命頑張ってる」から評価されるのではなく、
結果を出して、世の中に良きものを生み出しているから評価される訳です。
いくら頑張っても、いくらサービス残業をしても、いくら皆にお土産を忘れず買ってきたとしても、
結果をだしていなければ、それらはすべて「仕事をしていない」ということ。
つまり
「求められている肝心な仕事をやらないで、余計な事ばかりやっている」ということなのです!
自分が最も求められていることは何か?
それを考え、そしてやり抜き、結果を出していきましょうね!!