パートナーシップ心理学アカデミー
メルマガ月曜日担当 大城悦子です。
質問です。
想像してください。
「あなたは子どもと一緒に飛行機に乗っています。
緊急事態が起きて、天井から酸素マスクが下りてきました。
さて、あなたは自分と子ども、どちらからマスクをつけますか?」
そりゃ、先に小さな子どもでしょう!と思いませんでしたか?私は即答で「子ども!」って答えました。
しかし正解は「絶対に自分(大人)が先」なのだそうです。
それは、子どもに先につけようとしている間に、大人が意識を失ってしまって共倒れという状態を避けるためです。
これは全世界共通だそうで、機内で流れる動画でもそう伝えられています。
実は、私がこのことを聞いたのは、自分に子どもができるずっと前でした。
なので親が先につける理由を聞いても、正直モヤっとしたのを覚えています
そうです。
その頃の私は、親だったら、自分の身を挺しても先に私のことを助けろや!と思っていたんでしょうね。
親になった今はその意味は十分わかります。
ただこんな緊急事態でない場合
自分の身を挺して子どもを優先する親というのは、一見美しいですよね。
親、特に母親というのは、当たり前のように子どもを優先しがちです。
自分より子どもの食事を先にとか、子供が寒がっていたら、自分の上着をかけてあげるとか、、、
こんな風に一時的であったり、少しだけ後にまわすだけなら問題はありませんが、それが染みついてしまった余り、自分を優先することに罪悪感を感じてしまったり子どもを優先することが当たり前になっていると
結局は優先しているつもりの子どもまで、危険にさらしてしまうことになるんですよね。
もしかして自分の体調不良をほったらかしにして、子どもの歯医者に行ってしまったことはないでしょうか?
もしうっすらでも思い当たってしまうとしたら、あなたの中にも、かつての私のように「親なら自分より先に私を助けろや!」というチャイルド的思考が蔓延っているのかもしれません。
でも本当は、自分の安全や健康をまず確保することが、子どもを守ることにつながると
わかっているのが大人なのだと思います。
まずは何より自分が自立することが大切ということが、とてもわかりやすいのではないでしょうか。
自分が自立し、自分を守れない人は誰のことも守れない。
自分で自分を守れてこそ大人なんですね。
ちなみに飛行機内の緊急事態で保安要員となるCAさんはもちろん、乗客よりも先に自分がマスクをつけることを優先します。
プロであり、大人であるからできる行動ですね。
かっこいい!
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
大城悦子