安倍元首相が奈良で銃撃され、早や2週間。
統一教会や国葬問題など、一筋縄では行かないようですね。

パートナーシップ心理学アカデミー 代表 湯川央恵です。

今回のような大きなニュースを見た時に、自分の内側でどんな感情が湧き立つのか?

それを見ていくと、自分の隠された思いに気づくことができます。

​今日は安倍さんのニュースから紐解く
受講生Uさんの持つ「劣等感」についてご紹介しますね。(Uさん了承の上です)

劣等感の源ー守ってもらえなかった自分と重なる

さて冒頭の奈良の事件。
あの発砲時の映像は何度も流れていましたね。​

それを見た受講生のUさんは、何とも言えないモヤモヤした思いを感じておられました。

モヤモヤの中身は
「安倍元首相がSPに守ってもらえていない!」
「SP何やってるんだ!」という怒りの思い。​

そもそもUさんのお悩みは、ご主人の浮気から、自分に劣等感を抱いてしまうこと。

安倍さんを見ていると ” 守ってもらえていない自分 ” を重ねてしまうのかも、というところからのセッションでした。

​劣等感の源ー私は誰にも守ってもらえない

この「守ってもらえない」という感覚。
思い出してみると…

​Uさんは子供の頃から、お父さんがお母さんに怒鳴っている姿を見るたび
必死になってお母さんを守ろうとしてきたんですね。

でもお母さんを守るたび、心の中では
「私はお母さんを守っているのに、私は誰にも守ってもらえない!

​そんな思いになっておられたのです。​

なので、あのニュースを見た時「守ってもらえない」古傷が痛んだんですね。

そりゃそう感じてしまいます。​

それもこれもUさん曰く
「お父さんがお母さんを苦しめ、私は守ってもらえなかったから」​

自分の内面で信じ込んでいるものが外側に出る

子供の狭い世界観では
「父=男性」
「母=女性」と認知してしまうんですね。​

なので「お父さんがお母さんを苦しめる」というのは
「男は女を苦しめる」というふうに解釈されます。​

Uさんの内的世界で、そう信じ込んでいるので、Uさんの外側の現実は
いつも男性から苦しめられる、という「信じ込んでいること」を何度も体験することになってしまうんですね。
(Uさんの場合、それが夫の不倫に繋がっていました)

​そして体験するたび、その思い込みを、さらに一層強化させます。

劣等感と優越感のはざまで揺れ動く

ある日、両親の喧嘩中、Uさんが過呼吸になってしまったことがありました。

するとあれだけ激しかった両親の喧嘩が止まったのです。おまけにUさんの過呼吸にびっくりした両親からは、優しくチヤホヤされたそう。

いいも悪いも、これがUさんの成功体験。

​何かあれば「可哀想で弱い自分」になると、喧嘩をやめさせ、モレなく母を助けることができる。

そればかりか、傲慢な父を心配させ、オロオロさせ、ひれ伏せさせることもできる。そのことに、痛快さを感じておられたんですね。

この痛快さは「優越感」なのです。

​優越感を得るためには劣等感を手放すわけには行かない

大人になったUさんは、男性から苦しめられ、可哀想な自分になることで、逆に相手にギャフンと言わせて優越感を感じることが何度もありました。

特に夫が浮気した時。

義両親に夫がこっぴどく叱られ
「Uさんが可哀想だろう!」の義父の一言。

これまで我慢していた涙が一筋、頬を伝うと同時に、なんとも言えない優越感を感じていたUさんがいたのです。

劣等感を手放せない本当の理由

優越感を感じるためには、劣等感を植え付けられたままの自分でいるほうが効果的。

その方が、可哀想で健気な自分でいることができるからね。
めーいっぱい可哀想で健気な自分だと守ってもらえるからね。

​そのためには父のせいに、し続けておくほうが都合が良かったし、どんどん可哀想で健気な自分になる必要があったのです。

だからUさんは
劣等感を手放すことが出来なかった

​このロジックに気づいたUさんは呆然!

​現実化のカラクリを知ると劣等感を手放せない理由が分かる

ずっと劣等感を手放したい!
そう思っていたのに、実はそれがあるほうが、自分に「メリットがあった」わけです。

​それに「守ってもらえる」ことを実感するためには、自分が強くなってしまうと実感出来ないの

つまり「自分は弱い存在」で居続けないと、「守られている感」を得られない訳です。

​だから「男は女を苦しめる」も、弱い健気な自分でいるためには必要な信念だった、ということです。

この信念を持てば持つほど、そのような現実を体験するので、さらに劣等感を強化させます。

​現実化のカラクリを知ると、皆さんこのように唖然とされます。

​まとめーネガティブな感情こそ丁寧に見ていく​

安倍元首相についていたSPがしっかりしてない!
いやSPを責めるのは間違いだ!など、この事件においては、さまざまな見解があります。

どれがいいとか悪いとかではなく、この出来事を見て、自分の内面でどんな感情が沸き起こるのか?

それを丁寧に見ていくことが、自己理解につながるだけでなく
いたずらに自分を「可哀想な悲劇のヒロイン」にする必要も「理不尽な現実に振り回される」必要もなくなりますからね!

なので何度も言ってますが、モヤモヤした思いや、ネガティブな感情こそが、その奥に隠れている宝物があるってことなんですよ!

最後に、安倍元首相のご冥福を心よりお祈りいたします。

湯川央恵


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