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突然ですが、自分の普段の振る舞いの中で、他人に「隠しておきたいこと」ってありませんか?絶対人には知られたくない、どす黒い自分です笑
誰でも1つや2つはあるでしょう。
そんな自分を、どう思っていますか?
こんにちは。パートナーシップ心理学アカデミー 代表 湯川央恵です。
誰にも知られたくない自分のどす黒い感情ー嫉妬心
例えば嫉妬心。
Hさんは食品メーカーに勤務する営業チームの役職者。
最近メキメキ成長し結果を出す仲間の成功を、心から喜べないことにお悩みでした。
「やったじゃない!」
「すごいね!」
「応援しているよ!」
表面上はニコニコして「おめでとう」なんて言ってるけど、心の中では「ちっ!」と舌打ち。
「なーんか面白くない!」
「なんでお前ごときが成功してんだよ!
「許せない!」
「たまたま上手くいっただけで、調子に乗るなよ!」
リーダーとしては、口が裂けても言えない言葉の数々。
分かってる‥。
リーダーとして、こんなことを思うのは、最低だということを。
胸の奥がぎゅっと掴まれるような、
泣きたくなるような、
自分はダメで価値が無いと言われているような‥。
胃の痛みと共に、胸の奥から湧き出る思いを、必死に押し殺していたんですね〜。
いやー、これは苦しいですよ〜。
でもね、これまで3000人以上もの相談を受けてきた湯川から見ると、
隠しておきたい気持ちこそ、そこにお宝が眠っているなあって思うわけですよ。
隠したい気持ちの奥にある本音
Hさんはなぜこんなに苦しいと感じるのか?
なぜ嫉妬するのか?
「自分はダメで価値がない」
ここですよね。
Hさんにとって、仲間の成功が、なぜ「価値がない」という解釈になるのか?
なぜ成功を喜べないのか。
ここを掘り下げる必要があります。
そしてこの感覚は、今に始まった事ではなく、
どちらかと言うと「何度も繰り返し味わった感覚」。
20代の頃も
10代の頃も
もっと小さい子供の頃から「自分には価値がない」と、何度も似たような感情や感覚を、味わってきたはずなのです。
なぜなら「自分は価値がない」と思って生まれてくる赤ちゃんは居ないから。
大人の自分にとっては、取るに足らないことかもしれないけど
子供の自分にとっては、とても大きな出来事だったかもしれません。
嫉妬心の気持ちのルーツ
セッションでは誘導しながら、そう思った子供の頃の自分を思い出してもらいました。
いくつかのエピソードをだされたのですが、そのほとんどに「弟」が絡んでいたのです。
問題ばかり起こしている弟、
勉強もできず、言われたこともやらない弟。
なのにお母さんは弟ばかりを可愛がっている。
自分はちゃんとやっているのに、ちっとも褒められない!!
もっと頑張れば褒めてくれるかも・・・。
だったらもっと頑張ろう!
お母さんに褒めてもらおう!
弟よりも私のほうがすごいって思ってもらおう!
そう思った自分を思い出されました。
つまり圧倒的な結果を出して、役に立つ自分になる。
そしたら価値のある人間になれる!
お母さんからきっと、愛される!!
そう幼いHさんは思ったんですね。
痛みを感じないための駆り立てられていた回避行動
そのこと自体に、いいも悪いもありませんね。だからHさんは物凄く努力してこられました。
そのおかげで能力が伸びたわけです。
でもそれは「価値がないと思われない」ための行動。
根っこは「自分は価値がない」からスタートしているので、どうやっても「価値がない自分」に戻ってしまうわけです。
つまりガムシャラに努力して、価値ある人間になろうと努力してきたのは
「自分は価値がない」という、自分にとっての「痛み」を感じないために、駆り立てられていた回避行動。
過去の回避行動も今のあなたを作ってきた
これまではそれで良かったのです。能力もついたし、人間として発達成長する過程において必要な体験でもあるのです。
ですが、もうそろそろ、そういう事では何ともならんようになったわけです。
Hさんは必死にやってきたけど、自分より他のメンバーの方が成功しちゃったわけです。
本当はその出来事に、良い悪いはないのですが、Hさんにとっては、何のためにこれまで一生懸命やってきたのか
自分のアイデンティティさえも崩壊しかねない痛みだったんですね。
強烈な痛みは、自分のこれまでのやり方を変える
絶好のタイミング!
さあこの後Hさんはどうなるか?
そしてどんなお宝が眠っていたのでしょう?
続きはこちら!
湯川央恵