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在宅ワークになった夫と、四六時中顔を突き合わせることになったUさん。ある日、些細なことで夫と大げんかに。そこで夫から突然の離婚要求が!
心の中では「ああ上等だ!」とおもって平気かと思いきや、とんでもなく気持ちが落ち込み
「一人で生きていけない」という思いに襲われた、という話を前回しました。
今日はその続き。
分離不安ー一人で生きて行けないと思い込んだルーツとは?
生きていけない、というのは言葉づらだけでなく、ホントに心底落ち込み 絶望感と恐怖感で身動きできないくらいのものでした。
親が離婚したとき、お母さんがいなくなった時に感じた絶望感と、夫から離婚要求をされたときに襲ってきた感情は
とっても似ていたんですね。
親の離婚が決まった、うだるような夏の暑い日。
田んぼのあぜ道をお母さんを探して泣きながら走ったあの日…。
泣いても、わめいても、いくらお母さんを呼んでも来てくれなかった…。
母子分離不安と見捨てられ不安
「大好きなお母さんに見捨てられた」
そう感じたあの時の、ひりひりするような胸の痛み…。孤立感と無力感…。
子どもの頃、親の離婚でお母さんが居なくなったことでUさんは
「お母さんに見捨てられた」
「もう一人で生きていけない」
「もうお母さんからの愛が得られない」
そんな風に思ってしまったんですね。
実際は離婚してもお母さんとは定期的に会えていたんですけどね。
愛が得られない=お金が得られない
でもこの幼いころに思った「お母さんからの愛が得られない」という思いが
大人になってから「私は大切な人から愛が得られない」という思いと同時に「私はもうお金が得られない」という思いにもなっていたのです。
え?なんでお金が出てくるの?と思われましたよね。
実は「愛とお金」とがイコールになる人はとっても多いの!
たとえば、きょうだいよりも自分のほうが欲しいものを買ってもらえなかった、
いつも自分にはお金をかけてもらえなかった、とかね。
そういう出来事で子供は「愛とお金」をイコールに考えてしまうんですね。
それが大人になっても、無意識にお金と愛が紐づいてしまう理由なのです。
愛情不安ー愛に飢える人はお金にも飢える
バリバリ稼ぐ起業家さんでも
「愛されない」という恐れを持ったままだと
稼いでも稼いでも、満たされないのです…。
そんな起業家さんも、たっくさん見てきました。
特に今のような不透明な時代になると、収入不安から、過去の愛が得られなかった古傷が疼き出し
パートナーシップに問題を勃発させてしまう人が多いですね。
Uさんの場合は親が離婚したということで、
自分は嫌われたんだ、愛されないんだと思い込んでしまい、それが大人になったときに
「自分は愛(お金)を得られない」
「愛(お金)はすぐに底を尽きる」
「愛(お金)を産み出す力なんかない」
そんなふうに思ってしまったのです。
本当に子どもの頃に持った思い込みって、こんなにも大人になったとき影響するんですよ。
愛情不安ー見方が変わると全てが変る
思い込みとは「見方」(パラダイム)そのものです。
自分は見捨てられたんだ、と信じていると、愛する人から自分は見捨てられるのではという恐れを、いつも抱えてしまうことになりますね。
その結果、恐れから自分を守るような言動になります。
たとえば愛する人を作らないとか、見捨てられるくらいなら、自分から見捨ててやる、とか直ぐに関係を切りたがる、とかね。
無理やり行動や言葉を変えようとするのではなく、そもそもの思い込みである「見方」を変えていくことで、おのずと態度や行動にも変化が起きますね。
だからこそ思い込みをかえていくことってホント大事。
愛とお金の絶対法則のまとめ
「愛は得られない」から
「愛はいつでも得ることができる」に変えられたらどうですか?
「自分の力でお金は生み出せない」から
「自分の力でいつでもお金は生み出せる」に変えられたらどうですか?
このように愛にまつわる偏った思い込みを修正することで、パートナーシップにも良い影響があるのは自明のとおり。
つまり「愛」のルーツである、親やきょうだいとの関係性を見ていくことは、パートナーシップは当然の、こと、仕事にもお金に子育てにも、強烈な影響を及ぼしていきます。
今の先行き不透明な時代だからこそ、バイアスの少ない目で、状況を正しく見る人が必要とされます。
そういうブレない軸のある人こそが、周りの人々に希望と勇気を与える側になるだろうし
そういう人がこれからは、ますます必要とされるでしょうね。