今日は「頭でわかっていても、なぜ心がついていかないか?」を母親への複雑な思いを抱えているMさんの事例を元に、なぜそうなるか?解決方法を説明させていただきたいと思います。
心がついていかないー母へ暴言を吐きたい気持ちと感謝の気持ち
Mさんからいただいた湯川のメルマガの感想の感想です。
いつも読みながら、うなずいたり、
心に刺さったりしながら読んでいます。
1年前に読み始めたときと比べて、自分が変わってきたと感じています。
(中略)
でも、どうしても母に対しての思いが拭えないのです。
散々苦労をかけたし、沢山のことを
やってもらったと納得しているのに。母の顔を見ると、幼い頃に言われた言葉の数々を思い出し、
暴言を吐きたい気持ちが止まりません。
どうしたらいいでしょう。
Mさん、感想&質問をありがとうございます。
メルマガを読んでいただいているだけで、自分が変わってきたという感想は、本当に嬉しいです。
ご自分に誠実に向き合われたのですね。1年間もの間、本当に良く頑張って来られましたね!
心がついてこない理由
私たちは
「頭では分かっているのよ、ちゃんとわかっている。けど、心がついていかないだけ」
と思いがちですが、本当のところはそうではないのですよ。
心がついて行かないのは、本当の意味で「分かっていない」ということ。
つまり本音は
「まだ分かりたくない!納得したくない!」と思っているわけです。
「いや、湯川さん本当に納得したいんですよ、
そんな声が聞こえてきそうですね。
うん、そうですよね。その気持ちも本当によく分かります。
でも私たち人間は生物学上「メリットしか選べない」という性質があるのです。
アドラー心理学で言う「目的論」で見ると、
自分が分からない、納得できないのは、納得できない何か原因やアプローチ方法に問題があるというような(原因論)ではなく、分からないことや納得できないほうが、なんらかのメリットがある(目的論)であると考えるのです。
こちらの記事も潜在意識の持つメリットについて詳しく書いています。
心が納得しないメリットとは?
そのメリットというのは、一般に考えられるメリットとは、ちょっと違う性質のものです。
例えば今の「納得したくない」ことで考えられるメリットをあげるとするならば、こんな感じでしょうか・・・。
・ 納得しないことで自分が相手より正しいと思える
・ 納得しないことで相手に勝つことができる
・ 納得しないことで相手を支配することができる
・ 納得しないことで自分の不幸を相手の責任にすることが出来る
・ 納得しないことで相手に恨みを晴らし続けることが出来る
・ 納得しないことでこれ以上、
などなど・・。
でも一番大きいのは
「納得しないことで自分が変わらなくて済む」かもしれません。
今のままではイヤ、
でも自分が変わるためにはエネルギーを出さなきゃいけない。
だったら多少不便でも苦しくても「今のほうがまだマシ」というメリットです。
何というか非常にレベルの低いメリットですが、私たちはそれほど今を変えることに抵抗してしまうものなんですね。
具体的解決方法
それが分かったなら、取るべき道は2つに1つ。
1つめ!
自分のメリットに気づき、そのメリットを得るために、今の状況に甘んじ続けること。
なんだかんだ言いながら、今のままのほうが、ぬるま湯に浸かっていれるので、このままでいい、という判断ですね。
その場合は、母親に対する恨み心を持ち続ける苦しさも、セットになります。
と同時に、
親を恨み続ける限り、幸せを手に入れることは厳しい、
ということも忘れてはなりません。
2つめ!
1と同じくメリットに気づくこと。
そして、そのメリットはもういらない!
おめでとうございます!
次のステージに移行する時期が来たってことです。
そのために考えて欲しいこと。
本当に自分の欲しいものは一体何か!?
これを必死になって考えてみて下さい。
そしてその欲しいものを、今度は自分や相手を貶めることで手に入れるのではなく、
自分も相手も両方が成長し幸せになって行く方向で、手に入れて行きましょう!
その方法は、必ずありますよ!
こちらの記事も参考に!