今日は「ヒエラルキーを守ることが如何に大事か」と言う話をします。
それを伝えるのに、私が夫の会社で働いていた頃のエピソードがわかりやすいと思うので、恥を忍んでお伝えしたいと思います。

ヒエラルキーを無視した妻の行動

結婚してすぐに私は、夫が経営する会社に入りました。
結婚するまでは経営コンサルティング会社に勤めていたので、様々な企業を見る機会があったんですね。

そのことで私はこう思ったのです。

どうやら業績が上がりスタッフのやる気のある会社は、上層部が部下を認めて褒めて伸ばしている。
だとしたら、上司が話しやすい雰囲気を作ることが鍵だ。

そして私は夫の会社に入ったときに、それをまず実行しようと思ったんですね。

社長(夫)が寡黙で怖いぶん、私が話しやすい立場になろう。それがきっと良い会社になることに繋がる。
そんな風に思っていたんですね。

社長(夫)からの叱責

結婚し、夫の会社に入ってからは部下たちと、しょっちゅう飲みに行きました。
一緒に遊びにも行きました。パーティーも何度か開きました。

それで社長である夫と、社員たちの、橋渡しをしているつもりになっていたんですね。

でも夫からはきつく叱られていました。
「社員と飲みに行くな!」
「みんなと遊びに行くな!」
「お前はそれをすることでどんなリスクがあるか分かってないのか!」と。

今から思えば夫の言う通りなのです。
ですがその頃の私は、あろうことか
「夫が私にヤキモチを焼いている、自分がみんなと仲良くなれないから、そんなことを言ってるんだ」と思っていたんですね。

ほんとヤバイ奴でした(汗)

社長(夫)が怒る意味

社長に一番近い嫁が、みんなと友達のようになってしまったのであれば、
上下関係が見事に壊れてしまいます。

上下関係が崩れる、と言うことは、指揮命令系統が正しく伝わらない、と言うことになるわけです。

そのことが、ピラミッド型組織において、どれほどの悪影響を及ぼすことになるのか、あの頃の私は全くわかっていなかったんですね。

スタッフたちが社長に言いにくいことでも、私に言えばいいか、という甘えになったり、社長が明確に指示命令していることであっても、その指示に対し、私にいちいち理由を求めて来るようになっていました。

その度に私は、彼らにわかるよう、納得できるよう丁寧に説明をしていたのです。
あの頃の私は、それが良い行いで、自分の役割を果たし、会社に貢献していると思っていました。

今から思えば、全くトンチンカンでズレたことをしていたと思います。

これ、なにがズレて、どうトンチンカンなのかわかりますか?

子供の頃、親に持った勘違い

これらはまさに、インナーチャイルドのなせるわざ。
私のチャイルド思考が、親に対して

対等であれ!
友人のように気軽な存在であれ!
勝手に決めずに納得出来るよう説明せよ!

と、このように親に対して求めていたからこそ、部下に対してもそうすることが「良いことだ」と思っていたんですね。

まさに家族内のヒエラルキーを全く理解せず、親を舐め切った態度だったと言うこと。

だから自分が舐められていることすら気づかないし、むしろ自分が夫の仕事の邪魔をしていたことにも気づかない。
いやほんとお恥ずかしい。

家庭内ヒエラルキーを理解することの大切さ

トップが意思決定をし、全責任を負う。
これが上の仕事。
部下は責任が無い分、それに従う。

家庭内でも全く同じなのです。一番責任を負っている人がトップなのですよ。
多くの場合それが親であり、夫であるはずです。

夫や親が言うことに対して、素直に聞く耳を持っていますか?
素直に行動に移せていますか?
いい加減に聞いてませんか?
自分の思ったようにしてくれないからと言って、ぎゃあぎゃあ騒いでいませんか?

そうなっていたなら、それはあなたのヒエラルキーが、めちゃめちゃだ、と言うことなのです。

仕事では、社長に指示命令されたら、全力で仕事をやりますよね。
なのに親になると、いちいち説明を求めて、納得感を求めるのは不要なのです。

なぜなら一番責任を負っているのが親だからね。

納得できない時の対処方法

でもそれでも、どうしても納得できないときもありましょう。
そんな時はアイメッセージを使って、伝えられるといいですね。アイメッセージはググるといくらでも出てきますからね。

夫がペットより下って!?

結婚されている方なら、夫が家庭のトップになっていますか?
自分がいくら夫より稼いでいても、です。その稼ぎは夫がいてくれればこそ、と思えるかどうか。
下記は関連記事です

でも中には、自分が一番で、その次子供、その次が犬で、一番最後が夫、みたいな家庭もあります。
夫が犬より下って、どれだけ見下しているの?ってことです。

一事が万事

一番優先すべきものを優先できていない。
幹と枝葉を見間違える。
このちぐはぐな感じが全てに現れるのです。

仕事でも家庭内でも、一生懸命やるべきところでやらずに、やらなくていいところで頑張っている、と言うようなトンチンカンさです。
これは周りの人からはよく見えているのですが、本人は全く分かっていません。

夫がなぜこんなに怒るのか?
なぜいちいち口うるさく言ってくるのか?

そんな人は、自分がトンチンカンなことをやっていないか?
夫の言うことを、いい加減に聞いていないか?
それらを、よーく振り返ってみてください。

親のことを見下していたり、空気のような存在で居てるのか居てないのかもわからない、と思っている方も要チェックです!!

具体的改善方法

ではそうなった時の具体的な改善方法は

  1. 自分が親を見下していたと言うことをハッキリくっきり認める
  2. 見下して申し訳なかったと心の中で謝る
  3. 同じことをしないようにする

まずはこの3つが大事ですね。
とは言え、行動だけを変えても「気持ち」が相変わらず見下したままだと、意味がありません。

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