あなたの疲れの原因は、幼少期の自分の記憶が作っているとしたらどうしますか?
また、その記憶が自分に都合良く書き換わっていたなら、大人になった今の自分はどうアドバイスしてあげましょうか?
クライアントAさんの事例を元に紐解いていきます。

あなたの疲れの原因は?

湯川です。
夏のアツさのせいか、
はたまた年齢のせいか、最近疲れやすいと感じておられる方、いらっしゃいませんか?

疲れの原因はズバリ「やらされ感」

つまり
「何で私がやらなきゃいけないのよ」とか「あの人のせいでこうなった」
「私がやるべきことじゃないでしょ!」というような受け身な思いですね。

心の中で「誰かを責めたい時」って、すんごい疲れるの。葛藤にエネルギーを使っているからね。

上司に対する思い

クライアントのAさんも、まさにその状態でした。

上司から”頼まれて”あるプロジェクトのリーダーをやったのですが、上司からメンバーに対してプロジェクト内容が周知徹底されておらず、Aさんは半ば孤立状態に。

その時Aさんは、上司としての責任を果たさない姿に対して「見捨てられた!」と思われたんですね。

それをキーに幼少時のことを思い出してもらうと、Aさんは産後保育器に入ったことをお話しになられました。

そんな産後間もない頃の記憶なんぞあるわけない!と思われるかもしれませんが、セッションではその記憶が事実かどうかは全く関係ないのです。

大事なことは「それがクライアントの中から出て来たもの」ということがとても意味のあることなんですね。

 

さて保育器に入ったAさんは、どうなったか。以下Aさんの言葉です。


遠目に両親が私を見てくれているのが分かります。

 
その姿をぼんやりではありますが、私はベットから見ています。
両親2人が、こっちを見てくれています。
母が泣いています。その母を父は慰めています。
2人はいっこうにコチラに来ようとしません。
 
なぜこっちに来ないのか!そう思っていると、しばらくして両親が帰って行きます。
「は?何で今すぐ来ないの!」
「何でココに来て抱き上げないの!」
「何で私を一人にするの!」
「私の命(存在)を粗末にするな!」
私は一人にされた悲しさと共に、猛烈な怒りを感じています。
 

予定より早くに生まれたことで、未熟児で保育器に入らないといけなかったAさんの思い、如何でしょう。かなりリアルですよね!!


Aさんの一人ぼっちにされたという思いは、まずそのまま受け止めてあげる必要があります。

その上でやはり勘違いは修正していかないとイケません。

Aさんの中では
「私がいつ生まれようとも準備が完璧にされて、いつでも私を歓迎してもらえる」と思っていたようなのです。つまり保育器に入って離ればなれになることは、Aさんにとって想定外のことだったんですね。

子供から見た「愛」の勘違い

最初からキチンとお膳立てしてもらい、なおかつ自分を常に中心にしてもらわないと「悲しい」とか「ガッカリ」などという言葉で美化しているのですが、何の事はない!

自分を中心にしてくれないことや、完璧に用意されていないことに怒っていただけだったのです。

これが上司との関係性に見事に現れていたわけですね。
Aさんをリーダーにしたプロジェクトチームの発足準備が、上司のほうで出来ていなかったことに対する怒りの原因がコレだったということ。

 

それ以外でも自分が中心にされないことで、仲間はずれにされたと感じたことが何度もあったと話してくださいました。

 

実際の出産時はどうだったかというと…


予定よりも早く生まれたAさんは保育器の中に入り、完璧に大切にされていました。Aさんのために、Aさんを中心に考えて、保育器に入れてもらったのです。

なので、「私がいつ生まれようとも準備が完璧にされて、いつでも私を歓迎してもらえる」というAさんの望みは叶っているのです

でもAさんはすぐに抱き上げてもらい、両親と家に一緒に帰れるものだと思っていたんですね。

すぐに連れて帰られると未熟児だったAさんは、それこそ命(存在)を粗末にすることになってしまうのに、子供の視点ではそれが「愛のない行為」で「見捨てられた」と見えていたんですね。

ここから観て取れるように、Aさんは上司に愛がない、上司として責任を果たしていないと思っているけど、本当は見えていない部分が多分にあるはずなのです。

受け身の人生は不自由だとチャイルドに伝える

「親(上司)なんだからこれくらいのこと当然でしょ」
「これが親(上司)として当たり前の責務でしょ」

こうやって私達は高過ぎるほどの要望を「当たり前」と思うわけです。でもほとんどの人は、これを高過ぎるとは思えない。やってもらって当然のことだと思うわけです。

なぜか?理由はカンタン!
それを当然で当たり前と思えるくらい、
やってもらっていたから。

ここに多くの人は気づけないのです。気づけないし「いいえ、私は傷つけられたんだ!」とやっぱり言いたい。
どうしても被害者ポジションで居る方が、都合がいいんですね。

でもこのままだと、ホントしんどいですよ。

だって愛した人が自分の思う完璧をやってくれないと、愛されてない!と思うし、もちろん上司や周りに対しても自分の思うようにやってくれないことで、いつも不安で怒りがこみ上げて来ますしね。

そして自分自身も愛した人に対しては、相手の要望に完璧に応えようとしますからね。
全くもって疲れます…。

こうして紐解けると「ポカーン」という感じ!そして大笑い!
「えっ!そこだったの??」と思わず皆さん笑ってしまわれるんですね。でも笑えるのは自分を客観視できた証拠。

つまり「メタ認知」できているってことね。どっぷり浸かっていると笑えませんから。

成長の定義っていろいろあると思うけど、一つにこの「メタ認知できる」というのは大いに関係していると思うのよね〜。
 

子供の視点は自分のことしか見えていません。快・不快で全ての善悪を決めてしまうわけです。
そしてそのことで、相手を責める被害者意識を持ちます。

大事なことは、自分の幸不幸を人の責任にしないということ。
自分の思い通りにお膳立てしてくれないとプンプン怒る位なら、自分から進んで行動していけってことですね。

疲れやすい方は、自分の被害者意識を今一度点検してみられると良いですよー。

 

*今日の湯川の一言

自分から動け!動け!動け!

 
 


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