戦わない武道、合気道をはじめます
半年程前より合気道を学びに何度か通っておりました。
ところが、どうしても行けない日が続き、行ったり行かなかったりが続いていたのですが、
この度一念発起し、本格的に道場に通うことにしました!
途中で辞めないように、ここで発表して自分にプレッシャーをかけます(笑)
合気道って「戦わない武道」といわれているんですね。
相手から攻撃されたら無闇に反撃をするのではなく、
その相手の力を利用することで、戦う必要がなくなるというのが、今のところ私の認識している合気道。
合気道の魅力
で、先日はその1日目でした。
「氣」を自分の体で体感するために、稽古の最初にいつもある決まった動作を行います。
まず2人が向かい合って正座します。
一人が相手の両手首を持ち、上から押さえつけます。
そしてもう一人の押さえつけられている側が、坐ったまま自分を押さえつけている相手を動かそうとするんですね。
最初は腕の力だけで持ち上げ動かそうとするのですが、相手は全く動きません。
ホント見事なくらいぴくりともしないの。
手首の所でお互いの力が拮抗するんですね。
上から押さえつけているその姿は、
まるで「支配vs被支配」
「コントロールする人vsコントロールされる人」
「威圧vs服従」の形なのです。
だから片方は、支配されないように、コントロールされないように、服従しないように必死になるわけです。
それはまるで、相手を互いに「敵」と見なしている姿なんですね。
ところが、今度は手首を持たれている方が、下腹部のある一点に重心を持って行き、
リラックスします。
そして目の前の相手は「敵」ではなく「自分の仲間」だと見るんですね。
そして自分が動くと、あら不思議!
あれほど全く動かなかった相手が、ゴロリんと転がるのです!
先ほどと何が違うのかと言えば、相手を敵ではなく味方と観る、ということ、
自分のやりたい事を押し通すのではなく、まるで相手と一体になったように動くこと。
この違いなんですよね。
言葉で言うとナント薄っぺらい!
合気道は心の使い方が学べる
これはただテクニックの問題ではなく「心の使い方」の違いなのです。
私達の普段でも全く同じことが言えます。
あなたが相手に何とか理解させよう、分からせようと思って躍起になった時って、相手にはなかなか正しく伝わりませんよね。
それどころか相手から反発されて、ことごとくうまく行かないことを、これまでの人生の中で、よーくご存知のことと思います。
自分の思いをいったん横に置いて、相手の思いをじっくり聞くと、相手も聞こうとしてくれますよね。
相手を説得しようと思うと反発されるのに、
相手を受け入れようとすると自分が受け入れられる。
相手を正そうとするのではなく、
自分を正すと、相手が自分を正す。
「自分の正しさを証明する」とか「どちらが上か下か」と思うと、
無意識に「戦い」に持ち込んでしまいますね。
戦うから「勝つ人」や「負ける人」が出る訳です。
いつも湯川 が言ってます。
「相手を変えようとするのではなく自分に集中して下さい」と。
それは同時に「心を鍛錬している」ということなのです。
自分に集中していない時は、
同時に相手からカンタンに影響されるということなのです。
最初に伝えたあの手首の事例と全く同じなのですよ。
相手を何とかしたいと思っている時は、相手に心が囚われている状態。
だからブレブレなのです。
そう思うと湯川のプログラム
「3ヶ月集中コース」は言葉を変えると
「心の有段者」を創るプログラムで、
養成講座は「心の有段者黒帯コース」とも言えると思いますね〜!!
合気道1日目まだ白帯湯川が、エラそーに、心の黒帯を語ってしまいました(苦笑)
ではまた〜!!!
湯川 央恵