一般社団法人 人間関係心理学協会
パートナーシップ心理学アカデミー、メルマガ月曜日担当 大城悦子です。
あなたは占いはお好きですか?
女子なら誰しも好きな男の子との相性を占ったり
タロット占いや手相なんかを見てもらったことは、あるんじゃないでしょうか?
かくいう私も中学生の頃は「MyBirthday」という占い雑誌を愛読し、星座別の毎日の運勢が書かれている記事を下敷きにはさんでいましたし、夜な夜なノート1冊全部を彼の名前で埋め尽くすと、思いが通じるというおまじないをド真剣にやっていました(笑)
まぁこういう黒歴史も今では笑い話だし、ちょっとした占いで楽しむ分には何の問題もないわけですが、大人になった今、占いにハマりすぎてしまう人が最近急増しているのだとか。
テレビの情報番組で放送されていたのですが、有料の電話占いというのがあるらしく、それにハマってしまって
1日何時間も占いをしてもらわないと、不安で仕方なくなってしまう。
そして気がつけば何百万も占いにつぎ込んで、借金だらけの状態になってしまうのだとか。
もうこうなると日常の楽しみどころではなく、完全な「依存」になってしまっているんですよね。
そしてこの依存状態になるほど、占いにハマってしまう人にはいくつかの共通点があるように思いました。
①結果がすぐにほしい。
②自分の未来は運命で決まっていると思っている。
③自分の悩みは誰かのせいだと思っている。
そしてこれをギュッとひと言にまとめると
「自分で不安を解消する力がない」
と思っているということ。
これがないと思っていると、何か問題や悩みがある時に「どうやって自分で解消しよう」と考えるのではなく
「どうしたら不安のない場所に自分を置けるか?」と考えてしまうんですね。
そのために占い師から
「あなたは悪くない。」「今年は星回りが悪い。」「彼の家系があなたとの縁を邪魔している。」などなど
自分の不安の原因をどこかに結び付けて、一時的な不安の解消できる言葉を求めてしまうのです。
でも所詮は一時しのぎの気休めにしかならないので、同じことを何人もの占い師に相談したり
新しい不安が泡のようにいくつも出てきたりしてしまって、キリがなくなってどんどんはまっていくのです。
こんな状態に陥らないためには、「自分の不安を自分で解消できる力」をつけていくことが必須です。
不安を解消できる力とはどんなものだと思いますか?
私はこう思います。
自分の悩みは誰かのせいでおこっているのではないと認められること。
自分の未来は自分が作っていけると信じられること。
そして結果はすぐには手に入らないことを理解できていること。
不安というのは、自分ではどうしょうもないと思うから、解消することができずにどんどん膨らんでしまうのです。
でも本当は自分でできることが何かあるはず。
自分でも薄々は気づいているけれど、それを実行するのは、しんどいな、いやだな、責められるんじゃないかな、、
そんな思いが頭をよぎることで、つい楽なほうへ流れていってしまっているかもしれません。
自分の未来を作っていけるのも、悩みを解消するのも、結局は自分しかできないことなのです。
それはすぐ明日に人生がガラリと変わったり、悩みがなくなるわけではありません。
蒔いた種が明日実になることがないように。 でも自分で身に着けていったものは絶対に霧散したりはしません。
かならず自分を助ける力になります。
占い依存と検索すると、そこから脱却するために、回数を減らすとか他の趣味に没頭するとか、日常を楽しむとか対処法が書かれていましたが
そんなことをしても結局は、それもその場しのぎに過ぎません。
それよりも、「自分の不安を解消できる力」を意識していくことが何よりも近道だし
きっと占いの何倍も自分を幸せにすることができるはずですね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
大城悦子