どういう褒められ方をされると嬉しいか?
先日、コースメンバー限定のグループワークを行いました。
ある絵本をテーマに、フリートークをしたのですが
人それぞれの受け取り方があって、
私自身、学び多い時間となりました。
その時に「どういう褒められ方をされると嬉しいか?」という話になりました。
湯川も「言われて嬉しい褒められ方」ってあるんです(笑)
それは本文、一番最後に・・・。
漫画 『君たちはどう生きるのか』を読んで
さて、今日は皆さんに是非ご紹介したい本があります。
書籍『漫画 君たちはどう生きるのか』
出版社:マガジンハウス
http://amzn.to/2lioTL5
かなり有名なので、もう読んでおられる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は80年前に出版されていた本が
その長い歴史を経て、マンガ版として出されたんですね。
この本は、ずっと気になっていて、
Amazonでも近所の本屋さんでも、軒並み売り切れていたんですよ。
でも昨日表参道にある大型書店で、最後の2冊を発見!
その1冊をゲットできました!
ランチタイムに気軽に読んでいたら、引き込まれ
読了するまで没頭してしまいました(^^;;
ただのマンガ?児童書?
いえいえとんでもない!
大人こそが是非読んで欲しい、歴史的名著なのです!
辛い経験をどう咀嚼するか?
中学生のコペル君と叔父さん、コペル君の友人達が登場人物。
コペル君が体験した様々な経験や気づきから、
一人の人間が生きていく中で大事な事は一体何か?
何を忘れてはいけないのか?
世界は何で成り立っているのか…等々を叔父さんが紐解いていきます。
本の中でコペル君が自分を否定し、消えてしまいたいと思うくらい、ツラい経験をしたくだりがありました。
苦しいことがあったら人は忘れてしまいたい、
むしろ相手が悪いんだ、自分は何も悪くない、
そう思いたいときもあるけど、
コペル君は苦しみながらも、
逃げたい思いに駆られながらも、それに立ち向かっていくんですよね。
「たとえその時は苦しくても、その経験を忘れてはいけない。
きっと何度も背中を押してくれるから」
いやー、バキュンときましたね。
皆さんの中でも、ツラい経験をして来た方って沢山いらっしゃると思うのです。
それを「無いこと」や「ムリに忘れよう」とか
「変にポジティブ変換」しなくていいのです。
そのツラいことは、ツラいこととして
「そのまま受け止める」
そして、二度と同じ間違いをおかさないように
自分を変えていけばいいのだから、それは「お宝」でもあるんですよね。
素直もいいけど、大事なのは自分で考えること
あと、ナポレオンに何故魅了されるのか、このあたりも良かった!
ガンガン産み出していく生産的生き方は、
なんと言ってもカッコいい!!
アレコレ言いましたが、
この一冊を通して私が一番受け取ったメッセージがコレ。
「自らの頭で考えること!」
素直さは大事、でもそれ以上に大事なのが
「自ら考える力を持つこと」なんですよね!
インスタントに答えが欲しい。
でも他人から与えられた答えではなく、自分の中から湧き出る思いに、照らし合わせながら思考するっていうのが大事ですね。
でないと、いつまで経っても人の答えを欲しがる人生になる。
ってことは、いつまで経っても他人に振り回される人生になるからね。
「自ら考える力を持つ」
この言葉を自分の中に、深く刻み付けることができた、
そんな一冊でした。
Facebookでも、この本のことをシェアしたら
「中学校の時に校長先生から読むように言われたことがありました」という
コメントをいただきました。
正直、多感な中学生時代にこの本に出会っていたなら
どんな感想を当時の私は持っただろうか?と思いましたね。
また、この本が80年前に書かれていた、ということに
正直、驚きを隠せません。
今の時代に読んでも、何の古くささも感じないどころか
むしろ複雑化したこの時代こそ
「君はどう生きていくの?」と問われ
深く考えさせられる一冊だと思いました。
是非ご一読あれ!
親子で読むのもいいかもね!!
湯川 央恵