Netflixで少し前に流行っていた「金魚妻」を遅ればせながら観ました。

パートナーシップ心理学アカデミー 代表 湯川央恵です。

​不倫・浮気・DVドラマ「金魚妻」

「金魚妻」ご存知でしょうか?

タワマンに住む妻たちが、次々と不倫に走っていくドラマで
「そんな簡単に他の人と寝る?」というくらい、妻たちがこぞってイタしてました笑

金魚妻ー夫の異常なまでのDVモラハラの実態

特に、篠原涼子に対する、夫の安藤政信の異常なまでのDVシーンが印象的。

いやー、安藤政信って、ダメンズを演じさせたらピカイチですな!
​(数年前、日曜劇場「テセウスの船」でも激烈サイコパス男でした笑)

​金魚妻は新しいDVモラハラ教材​

ということで、
以下、DV教材としての「金魚妻」について解説していこうと思います笑​

​DVモラハラ加害者の特徴「特権意識が強い」

ドラマの設定では、安納政信は外面の良い、仕事のデキる男。

ところが息を吸うように、浮気を繰り返し、
妻である篠原涼子に徹底的にDVをするんですね。

DVをした後、篠原涼子が出ていくのですが
「あいつはすぐに戻ってくる」と思っています。

特権意識の事例

このような特権意識があるのも、DVモラハラ加害者の特徴ですね。

以下、特権意識について簡単に箇条書きでまとめてみましょう。

    • 自分は特別だから、相手に怒鳴ったり暴力をはたらく「権利」がある。
    • 自分の機嫌や心は、相手がケアすべきで、それを求める「権利」が自分にはある。
    • 自分の意見は100%通るべきで、それを主張する「権利」が自分にはある。
    • 上記同じことを相手が求めるのは許せず、そんな「権利」は無い。

でも本気で離婚したいと分かると、安藤政信は狼狽します。
そして一層ひどいDVをするんですね。​

自分のケアは妻がすべきで、妻が自由に振る舞う権利はない。妻を非難する特権を自分は持っている。

​DVモラハラ加害者の特徴「自信がない」

最後、調停の時に安藤政信は涙を流しながら、こんな言葉を言います。

仕事ができるさくら(篠原涼子)を見て不安になり、
浮気をしても離れていかないか試した。

本当は愛していた。

​いやー、反吐が出ます!

ここなんですよ!!DV加害者の一番のポイント!!

「自信のなさ」これです。

DVモラハラ加害者が自信を得るためにやること​

自信がないからどうするか?

「支配」することに執着するの。
すると自信のなさに直面せずに済むでしょ?万能感や力に酔えるってわけ。

DVモラハラ加害者が相手を支配する時に使うもの​​

支配するために使うツールが恐怖と混乱。

ひどい暴力をふるって恐怖に陥れた後、優しい言葉で愛を囁いたり、優しかったのが突然豹変したり。

DV加害者がヒドイ加害をしたあと、セックスしたがるのは、よくあること。​そんなの混乱しますよね。

DVモラハラ加害者が加害の後セックスをしたがる理由

一体どういう理由からか?

それは、被害者が受け入れることで、

  • 加害をしても離れないことを確認できる
  • 加害者は自分の加害が、それほど大したことではないと思える。
  • 自分のやったことに対する罪を免除できる。

そう思っているんです。マジでやめてーーー!ですよ!!!

​DVモラハラ加害者が作り出す混乱した状況のメリット

さらに加害者が混乱した状況を作り出すのには明確なメリットがあるんです。

なんだと思いますか?


​それはね2つ。

  1. 被害者を混乱させ、恐怖に陥れることで、簡単にコントロールできるというメリット。
  2. 被害者を混乱させ、いつも加害者のことが頭から離れない状況を作ること

それこそが加害者が望んでいる状態なの!!!

​なので自分が被害者だ!という方は、いち早く逃げてください。

その上で、2度とそんな目に遭わないために、大事なことをお伝えします。

​DVモラハラ加害者と被害者は写し鏡の関係である理由

​先ほど
「加害者は、いつも被害者の頭から自分が離れない状況を作ることことが、最も望んでいる状態」とお伝えしました。


​そんな被害者もどこかで

「私のことだけをいつも考えていてほしい」
「私だけを見ていてほしい」

と思っていませんか?ということ。

​現れ方が違うだけで、根っこは同じ。「自信のなさ」です!!

自信がないから「自分のことだけを考えていてほしい」などと思うワケです。

加害者は自信がないから力と支配でコントロールしようとし、
被害者は、自信がないから、言いたいことも言わず相手に迎合する。

​だから​こそ、ここはあえて言わせてくださいね。

DV加害者も被害者も同じ者同士で、写し鏡

厳しい言葉ですけどね。​

「同じだったんだ」それを認めないことには、一歩も前に進めません。

世界中からいつまで経ってもDV被害が無くならないのは、
被害者も加害者も、このカラクリを知らないからだと湯川は思ってます。

DVモラハラの被害者相談先一覧


​もしあなたが被害者であるならば、まずは何はなくとも逃げて!!
然るべきところに連絡してください。下記参考にしてください。

内閣府 DV相談プラス
https://soudanplus.jp/

電話 0120-279-889

よりそいホットライン
https://www.since2011.net/yorisoi/n3/

性暴力よりそいホットライン

24時間電話対応 0120-279-33

児童虐待相談窓口
電話 189(いちはやく)
通告・相談は匿名で行うことができ、通告・相談した人とその内容に関する秘密は守られます。一部のIP電話はつながりません

DVモラハラ加害者が一番嫌がること

自信がないとか勇気がないとか言ってないで、まずは一歩踏み出すことです。

私を見てとか、私のことだけを考えて!という依存マインドから、何よりも自立することが最優先。

​​なによりDV加害者は被害者が自立することを一番嫌がりますから。
自分がコントロールできないのは、自分に力がないことを突きつけられるから。

だから自分から離れないように、自立を妨げます。

逆に言うと自立を促してくれる人は、言い方は厳しくとも根底に愛があるのかもしれないし、
厳しく言われないと動かないくらい、自分が怠慢なのかもしれませんよ。


だからまずは自分が精神的に自立すること。

そしたらそういう自信がなくて力と支配に酔いたい男性は、あなたに来ませんから!!!
鏡ですから、辻褄が合いますよね!

​DVモラハラ被害に遭わないためのセルフチェック

精神的自立をしましょうと言っても、なにからやればいいか分かりませんよね。

なので自分が自立的か依存的かを、まずはセルフチェックしてみるところからはじめませんか?

  • 自分は彼が居ないと、生きていけないと思っていないか?
  • 何でも彼に決めてもらおうとしていないか?
  • 自分の要望は我慢してでも彼に合わそうとしていないか?
  • 自分の機嫌を相手にケアしてもらおうとしていないか?
  • 自分の幸不幸は相手次第だと思っていないか?

イエスが多ければ多いほど、依存傾向が強く加害者にも被害者にもなり得る、ということです。

そんな方は下記の記事をご覧になっておかれてください。



ということで金魚妻。
「DVを勉強する教材」としては秀逸。是非観ていただきたいと思います!

 

湯川央恵

 


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