パートナーシップ心理学アカデミー メルマガ月曜日担当 大城悦子です。
あなたにはご兄弟はいらっしゃいますか?
長子、末っ子、中間子、一人っ子。それぞれ立場が違うと思うことも変わるわけですね。
姉は姉で末っ子は甘やかされていると思うし、末っ子は末っ子で上の兄弟はいつもエラそうに好き放題してずるいと、思っていたりしますよね。
でも実は、それってとんでもない思い込みから来ているのかもしれません。
そこで今日は、私の友人Eさんからお聞きした、ある女の子のとんでもない思い込みのお話をさせていただきます。
小学6年生の娘が門限破って帰ってこない!
Eさんには大学2年、高校3年、小学6年、3人の娘さんがいるのですが、一番下の6年生の娘が言うことを聞かなくて困っているそうです。
先日、Eさんが仕事から帰宅すると18時を過ぎているというのに、6年生の娘さんが帰っていなかったそうなのです。
門限は18時と決めているけれど少々は遅れることもあったので「もう帰ってくるだろう」と待っていたのですが18時半を過ぎても帰ってこないのでさすがに心配になりEさんは娘さんの携帯に電話をしました。
すると電話に出た娘さんは軽い感じで
「あ、ママーごめんー○○ちゃんとイオン行ってたの。今バスだから後30分くらいで帰るねー。ごはんは家で食べるからー」と言ったのだそう。
それを聞いてブチキレた(本人談)Eさん。
「何を考えてるんじゃー!早く帰ってこいー!」そう怒鳴って電話を切りました。
帰宅した娘さんに黙って出かけたらいけないこと。
小学生だけで校区外に出てはいけないこと。
門限をちゃんと守ること。
子どもだけでショッピングモールにいると、危ない目にあうかもしれないこと。
Eさんはできるだけ怒りを抑えて伝えたそうです。
今までにもこっそり出かけようとした形跡があったらしく、ここでしっかりと言い聞かせる必要があるとEさんは思いました。
お姉ちゃんはズルいと思うのはこの勘違いをしてるから
でも当の娘さんがシュンとはしているものの、不服そうなオーラがにじみ出ていたそうです。
そして娘さんは目に涙をためながら「どうしてねぇね(お姉ちゃん)はよくて私には怒るの?そんなの差別だよ!」とEさんをじっと見たそうです。
それを聞いてEさんは、高校生や成人した姉と12歳の自分を同列で考えているのかと膝から崩れ落ちそうになったのです。
末娘さんがその後メガトン級のカミナリを、落とされたことは言うまでもありません。
「同じ子供なんだから姉と私は同等に扱うべきだ」
このドエライ勘違いがあるから、お姉ちゃんはずるいとかえらそうだという発想になってしまうのです。
これ、よそ様の子どもさんの話として聞いていると「何をバカなことを」と冷静に思えるんですが、意外と自分のこととなると、素で同じようなことをしてたりするんですよね。
大人の場合の勘違い事例
例えば、まだ新米なのに、ベテランと同じようにスケジュールボードに「客先から直帰」と書いてしまったり
自分の実力がないのを棚に上げて、仕事を自分にまかせない上司はできないヤツだと嘆いてみたり…
あなたは思い当たることないですか?
私は思い当たること満載です(笑)
そう思ってしまうのは幼くて狭い視野で自分の都合のいい事だけを切り取った世界に、大人になった今もいるからなんですね。
そして知っていることはできることと、勘違いしているというのもあると思います。
大学生や高校生が小学生より許容されることが多く、行動範囲も広くなるのは、それだけの経験や知識を得ているから、そしてその責任が自分でとれるからですね。
大人になってもそれは同じこと。
制限や不自由を減らしたい。そう思うなら自分の責任を取れる範囲をどんどん広げていくことです。
そしてそのための行動をしていくことが必要ですね。
Eさんの娘さんが今回のことを教訓に、責任を取れる大人になってくれるといいですね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
大城悦子