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彼から嘘をつかれたらどうしたらいいのでしょう?信用できないと、徹底的に責めますか?でもそれでは根本解決はしません。あなた自身がみつめるべき3つのポイントについてお伝えしていきます。
嘘をつかれることが許せない
さて今日もメルマガ読者さんからの質問にお答えします。
彼の嘘が許せません。
友達からも「些細な嘘にそこまで目くじら立てなくても」と言われるのですが、許せません。むしろなぜ些細なことに嘘をつかなければいけないのかと思うと、一層怒りが湧いて来ます。
親や兄弟に嘘をつく人はいなかったので、親への怒りとか、そういうことでも無いと思います。
1、嘘からの怒りをあらためて問う
Aさん、ご質問をありがとうございました。
嘘をつかれた、ということなのですが、Aさんにとって「嘘」ってどんな意味があるんでしょうね?
そしてなぜ、些細な嘘でも許せないほどの怒りが出るんでしょうね?
まずは質問内容を、じっくり考えてみてください。
恐らくここにAさんの苦しみの元になる思い込みが隠れていそうですよ!
2、嘘という結果から紐解く
それと、結果が目的であるとするならば、こんな視点で考えてみてください。
「嘘をついてもらう方が良かったとするならば?」
または
「嘘を言われないと得られないことがあるとしたら?」
「えー!そんなのあるわけない!」と思われました?(笑)
まー、そう言わず少し考えてみてください。
嘘をつかれるメリット
例えばこんな答えが出たかもしれません。
- 嘘をつかれることで、相手を堂々と責めることが出来たのかもしれない。
- これ見よがしに相手を見下すことができたかもしれない。
- 自分の正当性を証明できたのかもしれない。
- 責任から逃れることができたのかもしれない。
- 同情や関心をカンタンに得られたのかもしれない。
こんな風に一見イヤな出来事と見えしものを支える「メリット」が隠れているものなのです。
そのメリットをAさんが享受している限り、彼の嘘は治りません。
彼の嘘をアレコレ言う前に、自分がどんなメリットを享受しているかを明らかにして、それを認めることが先です。
嘘をつかれる現実が変わらない理由
そこはうやむやにして、彼の嘘だけを何とかしようとしても、何も変わらないでしょう。
むしろAさんのメリットがある限り、そのメリットのために、彼に嘘を言わせている、ということになりますから。
あ、もちろんこれは無意識下で、ということですよ!
でも無意識でも、そんなことを彼にさせていたと思ったらホントビックリですよね!ただ、こういうことって、たっくさんあるんですよ!
3、嘘をつく彼と写鏡になっていないか?
あとね、、、、
自分自身も「嘘をつく」というよりも
・不誠実な態度をしている部分がないか?
・その場限りの対応をしているところがないか?
・これくらいいいだろうと相手のことを軽く見ているところがないか?
そんなところをご自身で点検してみるといいですね。
人間は保身で嘘をつく弱い存在でもある
人は保身のために嘘をつくことだってあります。
やっちゃいけないと言われたことを、やってしまうことだってあるのですよ。
でも、相手を責め立てることで、ついてしまった嘘を悔い改めるチャンスをこちらが潰しているということもあるんですよね。
人間って強い存在ですが、一面では保身で嘘をつく、そういう弱さも持っている存在じゃないですか。
完璧な人間なんていませんから。
自分のそんな弱さや醜さを否定し、受入れていないと、他人のそういう部分を見るや否や、ムキーっと反応してしまうんですよね。
なので、なぜそんなに否定しないといけないのか?受け入れるとどうなるのか?
嘘をつかれることに慣れるとか、嘘を言わせないようにするとか、そういう外側の世界をなんとかしようとするのではなく、自分の中に「嘘に反応する何か」があるわけです。
それに向き合うほうが、ずっと大事なことだと思いますよ!
きっとそこには自分も気づいていない「宝物」が眠っているはずですからね!
湯川 央恵