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普段皆さんとお話していると、これまでのツラかったご経験をいろいろ話して下さいます。
「こんな大変なことがあったのよ」
「小さい頃のこの出来事が、未だにトラウマになっているの」
「夫がとんでもないモラハラで、今こんな状況になっていて大変」と。
まさに今現在、その渦中におられる方は、本当に大変だと思います。
でもですね…、実はコレ「自分の好みでそういう現実を作っている」なんて言うと、どう思われますか?
反発したくなりますか?そんな人ほどこの記事を是非読んでくださいね・
自分で自分を幸せにし、お互いを高め合える夫婦・恋人関係を築く!!
パートナーシップ心理学アカデミー代表 湯川央恵です。
問い:どちらが「好み」
ここで1つ質問させて下さい。ここにAさんBさん、2人の30代の女性がいるとします。
苦労を積み重ねてきた悲劇のヒロインAさん
Aさんは幼少の頃、両親の仲が悪く、口論している姿を何度も見ていました。
高校に上がった時、親が離婚。
その後、母子家庭で奨学金を受けながら地元の公立の高校に行き、しっかり勉強し学費免除で大学進学。
4年後、大手企業に見事就職が決まり、現在出世コースを狙ってガムシャラに働いておられます。
苦労も特にせずスクスク育ってきたBさん
一方Bさん。
仲の良い両親に育てられ、すくすく育ちました。
なんだかんだと言いながらでも、Bさんのやりたいことをやらせてくれていたご両親でした。
Aさんのような取り立てて大きな苦労はなく、幼少期から学童期をすくすく過ごし、希望の大学へ。
卒業後は、Aさんと同じ大手の会社に入り、同じく出世コースを狙って日々頑張って働いておられます。
応援したくなる理由
さて、この2人を見て、あなたならどちらを応援したくなりますか?
Aさんは色々苦労して、その結果の今があり
Bさんはなんの苦労もなく順調に来ての今。
何だかAさんの生き方の方が「価値がある」ように感じませんか?
Bさんは大した苦労もせず、順調に行ってる人。そんな人を応援するより、苦労している人の方が感情移入する。
こんな風に感じるのは日本人に特に多いのかもしれません。
実はこれが「好み」ということなのです。
この「好みの傾向」が自分の人生の傾向にもなっている、ってこと。
これ、どういうことかと言うと
スイスイ行くよりも、途中で苦労する人生を自分で選びがちだ、ということなんですね。
人の話で終わるんじゃないんです。
この「好み」は結局自分の人生の方向性にも影響するんですねー。
いい悪いじゃないのです。「好きか嫌いか」なんですね。
苦労している私こそ価値がある!?
かつて夫と嵐のような夫婦関係だった時に、上記と同じ質問
「どっちが好きでどっちを応援したい?」とある方に問われました。
その時私が言った言葉がコレ
順風満帆だったら本にしても面白ろないやろ、やっぱり相当苦労せんとな。
いやはや…。
だから無意識とはいえ、いろんなトラブルを次々と引き寄せ、そこから這い上がっていくことを何度も繰り返していました。
そうやって苦労している自分だからこそ価値がある。つまりこれが「好み」だったってわけ!
大きなトラブルを引き寄せ、それを解決するだけだと、ちっとも現実は変わりません。
トラブル→解決→トラブル→解決→トラブル→解決
ループのようにずっと延々に滑車を回しているから、現実が変わりようがないし、何よりも自分の持てるエネルギーを、未来を創造するほうにエネルギーを使っていなかったから。
でも、そういう方は多いのですよー。
思い出も「好み」!?
でね更に言うと、自分が持っている数々の思い出も、
自分の好みのものを、ずっと「思い出」として持っているんですね。
夫がヒドい親でとんでもないんです!というのも、
夫がヒドくて自分はちゃんとしている、という「悲劇のヒロインが好み」だったり「常に悪人を立てるのが自分の好み」だったりするわけ!
分かりますでしょうか?
もうね、ホントコレ、やめましょうね〜。
ドラマを演じていると怠けている自分を隠すことができる
その話をある方に話したら、その方はとても納得されておられました。
彼女は舞台女優をしておられます。
そしてご友人から
「あなたって舞台だけじゃなく現実が悲劇のヒロインだね」と言われたそうなんですね。
友人曰く「どんなことでもドラマティックに話すよねー」と笑。
やはり舞台女優だけあって、ドラマティックが大好きなんですね。
でも実は舞台女優さんだけじゃないですよ。
私達一人ひとりも同じ。ドラマ好きです。単調なストーリーだとつまんないと思うワケ。
だからいろんな問題を起こしては、その中で悲劇のヒロインとしてドラマの主演を何十年もやっているんですよ。
悲劇のヒロインのメリット
つまりそうやっていると、何だか仕事している感があるわけです、
「私、頑張ってます♥️」感があるわけです。
でもね、実は自分の未来を作る、創造していくことに対して、強烈に怠けているってことなのですよ!
悲劇のヒロインをやっていると、自分の怠けている姿を直視せずにすむの。だからついついそこに行っちゃうのかもねー。
ドラマですから、ストーリーを再設計することは、当然可能。
自分が主人公の幸せな脚本を描くことだってできるわけ。どんな脚本をかいてもいいの。
その120%の自由を与えられているとわかった上で、もう一度あなたに尋ねます。
あなたは自分の人生を、どんなストーリーで創っていきたいですか?
湯川 央恵
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