「私さえちゃんとしていたら…」「自分のせいで迷惑をかけてしまった…」
こんな風に自分を責め、罪悪感に囚われてしまうことがあります。でもどうしてこんなに自分を責めてしまうのでしょう?
今日は自分を責めがちな人へのメッセージをお伝えします。
自分で自分を幸せにし、お互いを高め合える夫婦・恋人関係を築く!
パートナーシップ心理学 代表 湯川央恵です。
罪悪感・自己否定感を持つ原因
「罪悪感」と言われても「え?ピンとこない」と思う人もいるかもしれませんね。
この罪悪感は平たく言うと「自分を責めてダメ出しする思いのこと」
例えばこんな出来事から罪悪感や自己否定感を持ってしまいます。
悲しんでいるお母さんを、元気づけようとしたのに、出来なかったとか。
自分さえ生まれて来なかったら、お母さんがこんな苦労せずに済んだのにとか。
難産で生まれ、その後お母さんの、産後の肥立ちが悪かった場合とか。
こうして
「迷惑をかけた」
「役に立てなかった」
「助けられなかった」
こんな思いの、さらに奥深い所で「私のせいで」という思いを持ってしまうことがあるんですね。
罪悪感・自己否定感を持つことの影響
こういう自分を責める思いがあると、どうなるか?
幸せになるはずなのに、自分で阻止するが如く足を引っ張ってしまいます。
アタマでは「幸せになりたい!」と思っているのに、幸せにならないような出来事を、次から次へと選んでしまうんですよ。
無意識で罪悪感とバランスが取れるような不幸なことです。
するとDVするような相手とばかりパートナーになったり、
うまく行きかけると失敗するようなことを引き起こしたり、
自分だけがいつも口撃を受ける対象になったり、
会社では自分だけサービス残業ばかりしてしまったり
いじめの対象になってしまったり…。
こう書くとすごい嫌ですよね。
罪悪感を持たないほうが絶対いい!って思うますよね。
ところが罪悪感を感じて「自分が悪いんだ!」と思っていることに「メリットがある」と言われるとどう思います?
いやそんな訳ない!って思いますよねー。
これこそが罪悪感に隠されたカラクリなのです。
じゃあ、どんなメリットがあるのでしょう?
罪悪感・自己否定感を持つメリット
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「私が悪いんです」と言えば、何となく美しいと思いませんか?
これ以上責められないような、そんな気がしないでしょうか?
反省している”風”に思いませんか?
そんな人には、周りからちょっと優しくされたり特別扱いされやすいと思いませんか?
これこそが罪悪感・自己否定のメリットなのです。
罪悪感・自己否定感に隠された本音
実は、罪悪感があるというのは、本当の意味で自分の非を認めていない状態と言えるのです。
心底自分の非を認めた時、人はどうなるでしょう?
罪悪感を感じる、というよりも、二度と同じ間違いをしないと心に決め、行動が変わって行きますよね。
だから「罪悪感がある」というのはアタマで何となく「悪かったとは思っている」という状態。
行動が伴っていない以上、心底自分の非を認めていない、ということなの。
むしろ、罪悪感で隠しながら「誰かのことを強く責めている」ということを知って頂きたいのです。
自分を責めてダメ出しするか、
他人を責めてダメ出ししているか。
方向性が違うだけで、中身は「責める」ということで同じなのです。
罪悪感・自己否定感の構造と解決方法
人を責める攻撃的な部分を隠す為に、罪悪感という隠れ蓑をかぶっている、と言ってもいいかもしれません。
おまんじゅうをイメージしてください。
中身の「人を責める思い」がアンコ。
このあんこが大きい程、「罪悪感という皮が厚い」ということになります。
じゃあ罪悪感や自己否定を解こうと思えば、どうすればいいですか?
そうですね!
先に自分が、誰かを責めている思いを解く必要があります。
これが解けないと、いつまで経っても自分責め、自分にダメ出しすることが止みません。
とってもシンプル!
その責めている相手は、パートナーや元彼だったりするかもしれませんが
ルーツは、ほとんどの場合「親」もしくは「きょうだい」なのです。
口には出さないものの、親やきょうだいを心の中で思いっきり責めているはずです。
そして誰かを責める思いが強い人ほど「自分の正しさ」にこだわっています。
ですので自己否定や罪悪感が強い方は「誰を私は責めているんだろう」とまずは考えてみて下さいね!
どんなことであれ「自分が決めて選んでいるのだ」ということを忘れないでください。
その責める思いは、果たして正当なものなのだろうか?
それをちょっと考えてみて下さい。
こちら参考記事です。