パートナーシップ心理学アカデミー メルマガ月曜日担当 大城悦子です。
さて、あなたはこんな経験ありませんか?
楽しいデートの最中や家でくつろいでいる時、ふと気づくとパートナーの機嫌が悪い…
何を言ってもぶっきらぼうな返事が返ってくる。
目を合わせない。
でも特にパートナーが不機嫌になる原因が思い当たらない。
こんな時、どうしますか?
なんだか理由はわからないけど、とにかく相手の機嫌をとろうとあの手この手を、繰り出してしまってはいないでしょうか?
私もこじらせていた当時は、わかりやすくほめてみたり、彼が好きな話題を振ったりして、なんとかご機嫌を直してもらおうと必死でした。
それは彼の不機嫌の原因が自分なんじゃないかと感じていたから。
だから理由はわからないけどなんとか挽回しようと、思いつくことを手あたり次第やってしまう。
でも本当に彼の機嫌が悪いのは私のせいなのでしょうか?
コレ、答えはYESであり、NOでもあります。
これだけじゃ意味わからないですよね。ちょっと解説しますね。
そもそも彼が不機嫌というのは私の主観であって、客観的な事実とは限らないんです。
私には不機嫌そうに見える、ということ。
例え彼が何か仕事でいやなことがあって、本当に不機嫌な状態だったとしても、それは決して自分のせいでも、周りの誰かのせいでもないのです。
なぜなら、彼の機嫌を直すには、彼自身が自分の気持ちが落ち着くような、よくなるような行動していかなければいけないんですね。
自分の機嫌は自分の責任なんです。それが大人ってもんなのです。
ということは、彼の機嫌が悪いのは自分のせい?
答えはNOです。
でもね、そんな時、そばにいる私が必死に彼のご機嫌取ってしまうと、どうでしょう?
本来自分で引き受けるべき自分の機嫌の責任を、彼は取るチャンスを失ってしまうのです。
その結果、彼は自分の機嫌の責任は相手に取ってもらえばいいと、だんだんと学習してしまうのです。
この場合、彼の機嫌が悪いのは私のせい?
答えはYESです。
彼の機嫌が悪いことは私の責任ではないけれど、私がご機嫌とりをして彼の責任を横取りしてしまっているのなら、そこには私の責任も大いにあるということです。
本当は自分が取らなくていい責任を取ろうと、必死になっていないでしょうか?
もし思い当たるふしがあるとしたら、それは、そもそもあなたの中に
「機嫌は自分でコントロールするものではなく誰かに直してもらうもの」
という前提があるからなのだと思います。
子どもの頃、何か気に入らないことがあると、ブスっとふくれてみたり、急に何も話さなくなって、不機嫌をアピールしていたのかもしれません。
そしてそういう態度をしていると、親や周りが察してくれて、はっきり口に出さなくても、自分の要求が結果的に通すことができたんだと思います。
まぁ小さな子供の頃なら誰しもそういう経験があるでしょう。
でもそれを成功体験として「機嫌を悪くすれば、自分の思い通りになる」という前提を持ったまま大人になってしまうと、パートナーや周りの人の不機嫌オーラをキャッチしてしまった時には、自動的に「相手の要求を察して思い通りにしなきゃ」「私が機嫌を直さなきゃ」という命令を自分に出してしまうのです。
これが相手の機嫌を必死にとろうとしてしまう元なんですね。
もしいつも相手の機嫌が気になったり、顔色をうかがってしまうとしたら、自分の中にごきげんを取ってもらいたいという思考がないか、振り返ってみてくださいね。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
大城悦子