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浮気?夫のすべてを把握したい妻の潜在意識

      2016/06/08

不安でたまらない新妻からの詰問

新婚1年目の新妻Yさんの事例からご紹介しましょう。

 

優しいご主人とハッピーな毎日を過ごしているかと思いきや、些細なことでケンカが絶えないそうです。

Yさんは、夫のすべてを把握しないと不安で仕方ない人。

ことあるごとに、夫を詰問してしまうのだとか。

 

最初のうちは、ご主人も素直に受け答えしてくれていましたが、毎日つづくので、次第に話さなくなりました。

そうなると、Yさんは一層不安になっていきます。

不安が増幅して、あれこれ問い詰めてしまうようになっていました。

 

そんなある日、夫が「もういい加減にしてくれ!」と大声を出しました。

これまで一度もそんな風に言われたことがなかったので、Yさんは困惑。

頭の中では、このままではいけないとわかっていて、大事な夫を失うかもしれないと気づいていました。

夫は正直に言ってくれている。夫は何も悪くない。全て私が悪いのだと・・・

 

いい子じゃない私も愛して!

こんな私でも見捨てないで!と、彼が嫌がることだと分かっていても止められないYさん。

お話を聞いてみると、幼いころはわがままを言わず、自分の気持ちを押し殺してきたようです。

本当は「いい子にしていない本当の私をそのまま愛して!」と叫ぶ幼いYさんに気づきます。

 

彼の愛を確かめるために、彼を困らせるようなことを言うのですが、彼がその要求に応えると、さらに強い要求をします。

Yさんは、そんな自分に嫌気がさしながらも、やめられなかったんです。

それは、他に彼の愛を確かめる方法が見当たらなかったから。

Yさんは、次から次へと彼に無理難題を要求していき、次第にエスカレートしていくのでした。

 

そして、愛されているかどうか”不安”な状態でいることが、この無理難題を要求する口実になっていました。

”不安”と言えば、何でも話させることができる、最高のカードというわけです。

 

Yさんの父親は、よく母親に詰問していたそうです。

そんな親の姿を見て、自分の夫に対しても「あなたは私の不安を解消すべきだ!」という具合に無意識に押し付けてしまっていたのでしょう。

 

根っこにあるのは、いい子じゃない私も愛して!という心の叫びなんですね。

役に立たない自分でも 「ホントに見捨てない?」と愛情を確かめずにはいられなかったのです。

これはつまり、「役に立たなければ見捨てられる」という思い込み(前提)があったということを意味しています。

だからこそ、役に立てなかったり、感情を出してしまうと、見捨てられる恐怖に支配されたというわけです。

 

これでは、自分も彼も、どちらもしんどいですよね。

さらに、「見捨てられる」ことが前提にあると、「見捨てられる証拠」を探してしまいます。

人は思い込んだものを無意識のうちに「証明」しようとするからです。

 

たとえば、「お金はトラブルの元だ」と思い込んでいる人は、その思い込みを証明するためにトラブルという証拠を集めてしまいます。

そして「ほら、やっぱり」と、ますますその信念を強くしていきます。

一方、 「私はなんだかんだ言って運がいい」と思い込んでいる人は、その思い込みを証明するような出来事を引き寄せます。

そして「ほら、やっぱり」と、その信念をますます強めていきます。

 

潜在意識は思い込んでいることを証明し、実現させる力を持っているのです。

その思い込みに良し悪しはありません。ただ、力を持っているのです。

では、なぜYさんは「見捨てられる」という思い込みを持ってしまったのでしょうか?

これは幼少期にさかのぼります。

 

父がキレるのは母のせい

Yさんは小さい頃から両親の喧嘩を見て育ちました。

感情的になりやすい父と、その父にビクビクする母。

自分たちのことで精いっぱいという感じの両親でした。

 

Yさんとしては、親にいろんなことを相談したかったのですが、素直な気持ちを話すと、怒られたり、反対されたりしました。

「ありのままを受け止めてもらえる」という実感が得られなかったようなのです。

 

もちろん、ご両親としては、子供であるYさんにしっかりしてほしくて、いろんなことを厳しくしつけたのだと思います。

でも子供だったYさんは、「ありのままの私でいるとダメだ」と感じていたんですね。

そのこと自体に良いも悪いもなく、裁く必要はありません。

 

Yさんがそう感じた結果、自分の感情を我慢して「いい子」を演じて生きるようになったのです。

それが、Yさんなりの生きる術だったんですね。

小さいころから、常に自分を押し殺し、大人になった今でも自然にそうなってしまう。

本当の自分を出したくても、そんな自分は拒絶され、大事にしてもらえない。

 

さらに、すぐ下の弟が、いろんな問題を引き起こしていました。

そのたびに、親が弟のことを侮辱している様子を見てきました。

Yさんはなおさら「私は絶対親に見捨てられないよう、いい子でいなければ」思ったんですね。

 

このように、Yさんの「見捨てられ不安」は、幼少期からのいくつもの出来事が重なって、できたものです。

同時に、ありのままの自分を認めてくれなかった親に対して強烈な怒りと恨みを抱えてしまったんですね。

 

Yさん自身は、セッションを受けるまで、押し殺してきた怒りや恨みに気づいていませんでした。

でも、マグマのようなエネルギーを持った怒りの矛先は、その出口を求め、夫に向けて放出されてしまったわけです。

 

無意識に、夫へ怒りをぶつけていましたが、本当は夫に対するものではなかったんです。

本当は母親にぶつけたかったんですよね。

両親の喧嘩の原因は、父を不安にさせてしまう母のせいだと思っていたのです。

父を不安にさせるから、父がキレて家の中が大変なことになってしまった・・・。

「母が父を不安にさせるから悪いんだ」

「母さえちゃんと説明すれば父は不安にならないのに」

「なぜ母はそんな簡単なことができないのか」

不安に駆られてキレるていた親と、今の自分はまったく同じ。

「私ならもっとうまくできる」「それを証明してみせる」

そう思ったYさんがいました。

 

父ができなかったことを、リベンジするために、説明せず不安にさせる母と似た夫と結婚し、手に入れられなかった「幸せな家庭」を手に入れてみせようとしたんです。

 

まとめ

自分を押し殺してまで、我慢する必要などないのです!

親の不仲の責任を、子どもであるYさんが負う必要はありません。

親が喧嘩ばかりしている姿を見て育った子供は、こうして負わなくていい責任を、無意識のうちに負ってしまうことが少なくありません。

大人になった時、このパターンがまだ続いている時は、もうそれを手放す時が来ているのだと気づいてくださいね。

 

Yさんには、頑張ってきた幼い頃のYちゃんをギュッと抱きしめ・・・

「よくここまで頑張ってきたね」

「誰が何と言おうと、私はあなたが大好きだよ」

「あなたのありのままを受け止めるよ」

「もう十分親の仲介役をやってきたんだよ」

「その役割は終わっていいんだよ」

「終わっても、大丈夫だからね」

こんな風に、言葉をだしてもらいました。

Yさんの目からは大粒の涙があふれ出しました。

 

こうして、夫に怒りが止まらなかった理由が、はっきりわかったYさん。

「自分のやっていることはDVじゃないか、そう自分を責めてきたけど、やっと理由がわかりました」

「そしてこれまで、こんなに必死になって頑張ってきたんですね。ずっと誰かに分かってほしいと思っていたけど、 自分が一番わかっていなかった」

そういって再び涙されました。

 

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湯川 央恵
幼少期からの家庭環境が将来のパートナーとの関係に大きく影響するということを 自らが夫婦関係の中で体験、 解決したことを機に、学んできた潜在意識、NLP、アドラー、フラクタル心理学、認知行動療法等を融合し, <ダメンズ引寄せ心理学の専門家>として活動。 クライアントに寄り添いつつも、問題点にズバリと切り込む独自のセッションが好評。 恋愛結婚の悩みのみならず、子育て、職場などの人間関係に悩む人たちが、自分らしさを取り戻し、真の自立を目指す女性になるまでの必要なアクションをきめ細かくサポート。 全国、海外からもセッション希望の問い合わせが多数寄せられている。

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