あなたが、尽くしすぎてしまう理由
気がつけば誰かの身の回りの世話をしたり、お金の面倒をみてしまう。
そんな「尽くし過ぎ症候群」の方にぜひお伝えしたいと思います。
なんの見返りも期待せずに尽くすなんて、なかなかできることではありません。
私利私欲を度外視して相手に尽くせる人は、本当に心がピュアで優しい?
一見そう見えますが、実際は「自分がやってほしいことを人にやっているだけ」なんですよ。
つまり「私利私欲を度外視して、私に尽くせよ!」と思ってるってこと!
まずは、そのことを自覚してくださいね。
さて、その上で、あえて申し上げます。
『過ぎたるは及ばざるがごとし』
尽くし“過ぎて”しまう重い女になりがちな場合は、まず、そんな自分の心の奥をのぞいてみましょう。
もしかすると、そこには「罪悪感」が潜んでいるかもしれません。
育った家庭環境の中に、親や祖父母、兄弟姉妹を助けられなかった経験はありませんか?
DVの父親から母を守れなかった。
借金や仕事のトラブルに苦しむ父を救えなかった。
病気で苦しむ兄弟姉妹を助けられなかった。
そんな風に、心のどこかで「助けられなかった罪」を感じてはいないでしょうか?
過去に背負ってしまった罪悪感を、無意識のうちに償おうとしてしまうのです。
償いの手段として、相手に尽くしすぎるという傾向が出てくるんですね。
頭で考えてそうなるのではなく、心と体が勝手に動いてしまうということ。
無意識だからこそ、気が付かないのです。
「どうして私はこんな尽くし過ぎるんだろう・・・」
こういうケースでは、あなたが無意識に償おうとしている「罪悪感」を終わらせてあげる必要があります。
「罪悪感」を持てば持つほど、それに見合った”問題の多い人”を引寄せてしまいますよ。
尽くしすぎ症候群の実例
では、ここで、実際にあった尽くしすぎ事例をご紹介します。
私の彼はとにかくモテる。付き合っていてもヒヤヒヤものでした。
すべて彼の好みに合うように必死にやってきたのに、最近彼の態度が冷たい。
他に好きな人ができたのか、ハッキリは言わないけれど・・・
会う回数もメールの数も激減。
こんなに努力してきたのに。
まず、1つめのキーワードは「彼の好みに合うように…」。
好きな人の好みに合わせたいという乙女心もわからなくはありません。
でも、なぜそこまで” 必死”になってしまうのでしょう?
彼女の心の奥には「いつか捨てられるのでは」という不安が常にあったのだと思います。
ご自分が「彼の好みに合わせたい」と思って合わせるのはOKですが、「捨てられまい」として彼の
好みに合わせてしまうというのが、NGなのです。
自分の周りの環境は、自分の心の中にあるものが投影された結果でしかありません。
そして、恐れいていることが実現化しやすくなります。
無意識のうちに、そのことにエネルギーを注いでしまうからですね。
そして、彼女の言葉の随所に、被害者意識が散りばめられているのがわかります。
彼が合わせろと言った訳でもなく、自分が勝手に合わせ過ぎて、相手が引いてしまったのです。
しかし本当は冒頭にもお伝えしたように、本音は「私に全て合わせてほしいから」必死になって尽くすわけです。
それがわかっていないと「自分はなんて健気なんだろう」と全くズレた見解を持ってしまいます。そして自分自身を被害者のように感じているわけです。
まさに、ダメンズ引寄せ体質の代表例ですね。これこそが、尽くし過ぎ症候群です。
尽くし過ぎる重い女から脱却する3ステップ
ではここから、「尽くし過ぎ症候群」にどう向き合い、どう脱却すればいいのか考えていきましょう。
◆STEP1
まずは、尽くしすぎるメンタリティはどこから来ているのかを、あなた自身が振り返ってください。
もしかして子供のころ、下に兄弟ができたことで親の愛を受けられなかったと思ったことで、必至になった下のきょうだいの世話をしたのかもしれません。
そのことで親の愛情が得られると思ったのかもしれませんね。
尽くさないとどうなってしまいそうなのかを振り返って、それを初めてやった時のことを思い出してみましょう。
◆STEP2
親の視点で見る
上記の例えで進みますが、子供の頃は親の愛が下のきょうだいに取られたと思ったのであれば、本当に取られたのか?を考えてみましょう。
なぜ取られたと思ったのか、本当はどうされたかったのかを冷静に書き出してみてください。
◆STEP3
書き出したものを冷静に見る
冷静にみて感じたことを書いてみましょう。そこから気づくことは何かありませんか?