結婚するまで、対人関係に全く問題のなかったSさん。
結婚して30年経つというのに、夫とはことごとく合わずに問題が起こります。
「この人はちょっと異常なのかも・・・」
そんな時に湯川のプログラムを受講されました。
そこで目の前の景色が一変するほどの気づきを得られたSさんの体験談をお届けます。
悩んできたこと
結婚して約30年間、今思うと、夫は一緒に住む”敵”だったのかもしれない。
私自身は、それなりに友達を作るのは下手ではないし、これまで人間関係で悩んだことは、ほぼ無かった。
人見知りであるとか、なかなか自分の意見を強く主張できない、といったこと以外は。
だから、実は結婚して初めて、対人関係で悩むという経験をした。
一言で言うと夫はデリカシーの無い言葉を平気で吐く。
言われた相手がどう思うかなど想像しないで、言葉を発するんだろうと思って、愕然とした。
むしろ、自分の機嫌が悪い時は、相手の気持ちが辛くなるのを見越して話しているのかとさえ、思えた。
私自身が、表だって怒りをあらわにできないので、自覚症状は無かったけど、ずっと悶々と不平不満を溜めて結婚生活を生きてきた気がする。
意地になって、息子二人に影響を及ぼしたくなかったから、私のモヤモヤを八つ当たりなどで吐き出すまいと、そこもかなり頑張って来た。
5年前から義母が認知症を患い、夫の最優先事項は母親になった。
気持ちの上では、なんだか自分の居場所が無くなる思いがしていたのと同時に、夫は夫でフルタイムで働きながら、私にも施設にも頼らないで、一人で介護を背負い(夫の意思)、心身共にヘトヘトになっているように思った。
夫はヘトヘトになりながら、個人事業主ではあるが、60歳で仕事を引退すると言い出した(年明けたら61になるけど、まだそのまま働いている)。
気力は落ち、身体も疲れきり、そこに、家族への恨み辛みの言葉が毎日飛び出す。
そんな中、義母が亡くなり、さらに夫は扉を閉じてしまった感じがした。(でも暴言はそのまま(-.-;))
この5年間はやっぱり異常だと思い、いろいろ検索する中、たまたま見つけた「男の更年期障害」というサイトで、あまりに症状が合致して、驚くやら少し慰められるやら、途方に暮れるやら。
さらにその後、湯川先生のサイトに辿り着いた。
何が一番変わったか
そもそも湯川先生のプログラムに入りたいと思った理由は、もしも私側が原因であるということが本当なら、本当になんと有難いことか、と思ったこと。
何か反発すれば人格否定並みの言葉が返ってきて、とてもじゃないけど何も主張ができないから。
本当に何とかしたいけど、私自身の内側を徹底的に洗い出したかった。
お世話になり始めて丸3か月が経つ。
親の愛の無限さに気づいたことと、自分の傲慢な勘違いから来る、親への理不尽な怒りと攻撃(心の中で)を続けてきたことへの謝罪の気持ちに気づかせていただいた。
本当に自分こそが間違っていたと確信したら、びっくりするほど自分の心が波風立たなくなった。
そして、押さえ込まれて強制されているわけではなく、夫から何か言われても、自分から言い返したり口答えすることが少なくなり、本当に私に否がある場合はなおさら、まっすぐ相手の言い分と自分の過ちを受け止められるようになった。
不思議と、夫がむやみにキレなくなった。
そして、わかって欲しいという夫の思いを、私が少しずつ受け止められるようになった。
驚愕の事実を発見!
むしろ自分の本当の姿に気づいたときは、驚きを通り越し驚愕の事実に言葉を失った。
私は、結婚してもなお、30年間、嫁ではなく実家の両親の娘をやっていたのだ。
とにかく夫の前ですら、すっかり嫁でいることを放棄したかのように、娘時代の延長のようにぬくぬくのびのびしていたこと。
そして夫の本心、真意などは汲み取ろうとも思わず、気づいたとしても、見て見ぬフリをしていたことに気づかされた時、衝撃が走りました。
(写真はイメージです)
「どれだけ夫の気持ちを、ないがしろにしてきたのだろう」
それに気づいた時、夫を問題のある人と見なし、私こそが分別のついている健気な妻と思っていた世界は真逆で、むしろ30年間じっと耐えてくれた夫こそが、どれほど健気な夫であったのかが分かりました。
妻の立場にあぐらをかいていた
受講していなかったら、私は常に間違いなく、対夫だけでなく、何かしらのトラブルを自分以外のせいにしていただろうし、言い訳をしながら自分を悲劇のヒロインにしたてて生き続けたと思う。
おまけに「私は可哀想」「周りのせいで今の境遇になってしまった」という被害者意識に囚われたまま。
その上、妻の立場として(私)が、どっしりあぐらをかいて甘え、それをまったく省みず疑わず「当然」といまだに思っていたと思う。(夫の大人な思考を当然と思い、夫への感謝が無さすぎ)
そう思うと、本当にぞっとする。
このプログラムに出会えて、本当にしみじみ 有難いと思っています。
まとめ
Sさんの体験談、いかがでしたでしょうか?
「自分は正しい」このメガネをつけたままだと、相手の振る舞いが「おかしい」と思い「病気」とまで思うんです。
Sさんの場合は夫を「更年期」だと思い、自分の振る舞いを省みることがなかったのです。でもそれじゃあ問題は解決できなくて当然ですよね。
相手を変えるのではなく、自分を変えていく。
でも何をどうやって?それには順序があるんですよ。