湯川です。
昨日、友人に誘われて、式町水晶くんというジャズバイオリニスト(21歳青年)
正直言うと…、期待していませんでした
3歳の頃に脳性麻痺と診断され、リハビリの一貫でバイオリンを習い
10年でメジャーデビューを果たし、その記念コンサートというふれこみだったんですね。
正直な所を言うと、実は全然期待してなかったの。
障がいをネタにした、湿度高い系ライブなのかなあ(失礼!)と思っていたのですが、全然違った!!!大反省!
もう泣くわ、笑うわ!心を揺さぶられる演奏で、涙腺崩壊!涙が止まんなかったです。
津波バイオリン
特に震災で津波の被害を受けた、陸前高田市のがれきの中から残った「奇跡の一本松」を使って製作された「津波バイオリン」
このバイオリンを使っての演奏が心に響きました。
もうね何ともいえない音色なの。
そして彼の話す言葉の一つひとつが美しいの。
あなたの言葉が織物になると?
口から出た言葉が目に見えるとしたら、
彼の織りなす言葉は美しい織物のように透明感があって、キラキラしているんじゃないかと思うくらい。
自分の言葉はどうなんだろう…。思わず普段の言葉づかいを省みましたよ。
限りある命だからこそ
彼は今も障がいが進んでいるんですね。目も視界の下半分が見えていないみたい。
視力を失うってどれほど怖いことなんだろうか…。
いつか舞台に立てなくなる日が来る、それが分かっているからこそ、舞台に立てる残りの時間を慈しむように、彼のバイオリンの音色や、紡ぎ出す言葉の数々が美しいのかなあと思いました。
私達も自分の人生の持ち時間なんて、分からないわけです。
その残り時間を、誰かの悪口を言うことに費やしたり、人のせいにしたり、嫉妬や体裁を取り繕うことに使うのは、余りにも勿体ない!
この限りある命を、燃やして生きよう!
彼のコンサートを見て、心からそう思いました。
夢実現に向けて10歳の頃から努力してきた
「夢って叶うんですね!」という言葉を、MCの中でさらりと仰っていましたが、すんごい努力をして来られた姿に、私もめちゃめちゃ勇気もらいました。
彼は筋肉に力が入ってしまう障がいで、力を抜くことが出来ません。
力を抜くために毎日1時間のマラソン、2時間の筋トレを欠かさずやってこられました。
10歳くらいから夢に向かって、日々コツコツ努力を続ける。
「いつかメジャーデビューを!」と思っていた夢が、まさに叶ったその記念すべき日に立ち会えていることに、強烈な感動がありました。
同時に、私も10年後、彼と同じように「夢って叶うんですね」と言うぞーって思いましたよ(笑)
ちなみに…、自分が21歳の頃って、バイク乗って飛びまわってましたねえ…(遠い目)
障がいうんぬんではなく、一人の人間として、そして一人の表現者として
その姿勢と生き方を、最大にリスペクトします。
いやー、かっけー!!!
心の盲目
今も視力が無くなってしまう恐怖に晒されている彼。
でも私達は有り難いことに、しっかり目が見えている。物理的に見えないことが盲目ではなく、見えていても、心の視野が狭くなってしまうことの方が、本当の盲目なのかもしれない。
そしてそちらは自覚症状がないゆえに、気づきづらい。
イライラしたり、不安に陥ったり、人間関係がギクシャクしたら、それが心の視野狭窄が始まっているサインかもしれませんね。
式町水晶くんのジャズバイオリン、機会がありましたら是非聞いてみられて下さい。https://amzn.to/2HpBUMY