パートナーシップ心理学アカデミー メルマガ月曜日担当 大城悦子です。
早いもので、2月も今日で終わりですね。
新年に立てた誓いも、早忘却の彼方…になってないでしょうか(笑)
もしそうなっているとしたら、ちょっと私の昔話から、新年の気持ちを思い出していただけるといいですね。
ウン十年前、私がスノーボードを始めた時のことです。
コーチをしてくれた友人が最初に教えてくれたこと。それはこけ方でもブーツの履き方でもなく、たった二つのことでした。
「行きたい方向を見る。」「ボードで滑る。」
これだけ!
超初心者の私は生意気にも「それぐらいわかっとるわーーーい!」と思っていました。
でも実際滑りだしてみると、それが何より大切なことだとわかってきました。
こけるかもしれないと足元ばかりを見ていたら必ずこけました。
あのスキーヤーにぶつかるかもしれないと、スキーヤーを見ていたら必ずぶつかるんです。
そのたびに友人はターンの仕方や技術ではなく「行きたい方向を見て!!」と言ってたんですね。
加重がどうだの、ターンがどうだのは、行きたい方向を見ていない状態では何の意味もないことを上手い人は知っているんです。
いくら技術を教えても目線が足元や障害物に向いていては、そこ以外には絶対に進めないからです。
そしてもう一つの教え「ボードで滑る。」
これには続きがあります。
「ボード【が】滑るんじゃなく、ボード【で】あなた【が】滑るんだよ。」
こわいと思うと体が後傾してしまって履いているスノーボードが先行してしまいます。そして見事に大コケしてしまう。
これはボードに主導権が渡って制御不能の状態です。
ボードが滑るとこうなってしまう。
そうではなくて、私がボードで行きたい方向に進む。
それが腑に落ちると不思議なことに、自然と体が安定し滑ることができるようになるんです。
もちろん「単に前に進む」レベルですが、これが身についてこそ「ターンの仕方」や「体重移動」といった技術的なことが生きてくるのだと思います。
そしてそして、これは人生でも同じことが言えるのです。
あなたが自分の行きたい方向を見ること。
そうしない限り、自分の目指す方向、場所に向かうことはありません。
「こうなりたくない」ばかりを考えてると、目線はそちらを向いています。
あとはオートラン。見た方向に見事に進んでいってしまうんですね。
良くない方向に舵を切りながら、風水や占いで運気をあげようとしても旅行や買い物でリフレッシュしようとしても意味はないんです。根本的には何も変わらない。
それよりも、あなたが行きたい方向に目線を向ければいいのです。
不安に背を向けるのはこわいかもしれません。
でもこわいと思ったら腰が引けて、途端にコントロールを失ってしまう。
これもスノーボードと同じです、
こわいからと誰かや何かに自分の人生の主導権を渡しているから、制御ができなくなっているのです。
誰かがあなたを幸せにするのではなく、あなたが自分を幸せに連れていく。
それだけで景色はガラリと変わります。
2月28日 新年から2か月。
新年にあなたが見た方向に向いていますか?
明日からの3月、また行きたい方向を見て進めるといいですね。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
大城悦子