パートナーシップ心理学アカデミー 代表 湯川央恵です。

​近所の小学校で運動会が開かれていました。
元気いっぱいの子どもたちが全力で走る姿を見て、思わず微笑んでしまいましたよ。
やっぱり一生懸命何かに向き合う姿って、どんな年齢でも心を打つものですね。

話が噛み合わない具体事例

さて、
「パートナーと話していても、なんだか噛み合わない」
といった経験はありませんか?

一見お互い、論理的に話しているはずなのに、
なぜだか話がキャッチボールできておらず、お互いが不満そう。

例えば、こんなシチュエーションです。

​妻が夫に
「もっと健康に気を使って、お酒やジャンクフードなど食生活を改善してほしい」
とお願いする場面。

妻は「健康は大切だし、長生きするためには必要なことよ」と論理的に説明します。
たしかにその通り。

でも、なぜか夫はその話にピンと来ず、少し反発するような態度を取ります。

​夫は内心「わかってるけど、そこまで口出しされたくない」と感じているんですね。何だかよくある風景ですよね。

​言葉の裏にある本音

ここで重要なのは、妻の本音が全く表面に出ていないこと。

妻は「夫の健康のため」と言っていますが、どうやらその裏には
こんな本音が隠れていたんですね。

その本音とはなにか?

「自分だけに家庭の負担がかかるかもしれない」

​つまり、彼女が本当に心配していたのは、

夫が健康を害してしまい、自分がすべてを支える立場になることへの恐れ

これが本音だったんですね。

​こうした感情を正直に伝えられないと、どうしても表面的な話になってしまいます。

そして会話が噛み合わないんですね。

​「ただの健康の話じゃないの?」と思っていた夫も

妻の本音がわからないばかりに自分が責められているように感じ
ますます心を閉ざしてしまう。​

これが、夫婦間のすれ違いの原因になるんですねー。

​噛み合わない会話になる理由

​実際、多くのパートナーシップで起こる会話が
「命令」や「押しつけ」に終わってしまうのは、実は”お互いの弱さや不安を隠しているから”。

自分の弱さを見せるのって、確かに怖いですよね。
誰だって、強くありたいし、完璧でいたい。​

だからこそ!

相手との本質的な対話を望むなら、
まず自分自身の不安や弱さに向き合うことが大切なのですよ。

本音を伝える勇気​


​例えば、妻が
「あなたが健康を気にしてくれないと、
もしも病気になったときに私が一人で全部背負わないといけないのが怖いの」

そう素直に伝えることができたら、夫も不安に気づきやすくなりますね。

ただ「健康のためだから」という理屈だけではなく、
本音を伝えることで、夫も自分の態度を見直すきっかけになるかもしれません。

このように、お互い分かり合える健全なコミュニケーションを取るためには、

自分の弱さやニーズを認め
それを率直に相手に伝えることが大切なんですよ。

​理屈で相手を動かそうとする前に
自分が本当に何を恐れているのか?何を求めているのか?
これらを考えてみること。

​それが、パートナーとの深い対話へとつながる鍵になりますよ。

​​

それではまた!

湯川央恵

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