パートナーシップ心理学アカデミー
メルマガ月曜日担当 大城悦子です。
この間、友達と兄弟の話になりまして。
彼女はお姉さんが2人いる末っ子なんですが
幼い頃、いかに姉たちが横暴で、自分が虐げられたかを熱く語っていました。
パシリをさせられた、
ご機嫌を取らないと鉄拳制裁が下った、
妹をからかって遊ぶが飽きると、いきなり追い払われる。
などなど
まぁこれがまさに私そのもので
だんだん肩身が狭くなっていきましたね(笑)
姉って、というか長子って下の兄弟に対して「暴君」な一面がありますよね。
しっかりもの、面倒見がいいお姉ちゃんな部分も確かにありますが
それが度を超すと不満を溜め込みすぎて大爆発しちゃったりして。
もうそうなると、しっかりものも面倒見も吹き飛ばすほど面倒くさい状態になります。
私の場合、自分は我慢強いはず、他の兄弟みたいにわがままじゃないという自負があったので、そんな自分がいやで仕方なかったです。
でもね、これって実は
「私こそ、最優先されるべき」という大前提があっての我慢なんですね。
優先ではなく最優先です(笑)
なぜなら長子は親にとっての初めての子供で
兄弟の中で唯一「親の愛を独り占め」した経験があるからです。
頭では「兄弟平等に親の愛は注がれる。」と知っていても
その実、
他の兄弟に私に与えられるべきものが奪われたとか
本当は私のものだけど仕方なく分けてあげている、なんて疑いもなく思っていたりするのです。
だからいつも足りないと感じるし、それをすごく不満に思っているわけです。
下の兄弟に暴君のような態度をとるのも
根っこは「私のものを分けてあげてるんだ。」っていう気持ちがあるから
多少の横暴な振る舞いくらいいいんじゃない?と高をくくっているところがあったんですね。
つまり長子が我慢強く不満を溜めがちに見えるのは
そもそも「親に求めている愛」の基準が、他の兄弟に比べてすごく高いからなんです。
そしてこれはパートナーに対しても当然同じように適用されます。
「彼の愛は、彼の関心はすべて私に向けられるはず。」とどこかで信じているので
彼の愛を100%感じている状態が「普通」「当然」「当たり前」なのです。
ちょっとでも減ろうもんなら「おかしいー!全然足りないー!」と不満を溜めてしまうんですね。
どこが我慢強いねん?ですね(笑)
我慢強いというのも耐えているわけじゃなくて、自分からは何も言わずただ待っているだけだったりするんです。
自分の気持ちに気づいてほしいと、察してくれるのを待っているだけ。
それもこれもそもそもは「私を最優先して!」っていう前提があるからなんですね。
なので長子の我慢強さやお世話好きな面は、ダメンズやヒモ的男性を引き寄せてしまうことも多いです。
それは私を優先して!という自分がいるから、彼に対しても優先してあげなければと
必死になってしまっているのが原因なんですね。
面倒見がいいことも、暴君な面も、ダメンズやヒモを引き寄せてしまうことも
元を正せば「私は優先されて当然」と思っている自分が原因だと私は思います。
逆に言えば、「私を優先して」を修正すれば、長子が陥りがちな悩みが解消される可能性がぐんと上がるわけですね。
そのためにはまず、親にどんなことをしてもらっていたのかを、ひとつひとつあげていくことだと思います。
その時に「とはいえ、これくらいは普通のことなんじゃない?」「当たり前だよね?」とスルーしてしまいそうになるかもしれません。
でも世の中にしてもらって当たり前のことなんてひとつもないのです。
それは自分が誰かに何かをしてあげるときのことを考えればわかるのではないでしょうか。
なので、当たり前とか普通とスルーせず
親にしてもらったことを丁寧にあげていってください。
そうすれば、私を優先せよという望みが、いかに贅沢なことを求めていたのかが
理解できるようになると思います。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
大城悦子
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