無意識のうちに不幸でいることにメリットを感じていませんか?

虐待のニュースを耳にするたび、とても胸が痛くなりますね。
親から虐待を受けた子どもが全員、同じように心の傷を持つ訳ではありません。
一般的に「優しい親」と言われるような場合でも、いい親とは限りません。
子どもにとっては、世話を焼かれれば焼かれるほど「自分は無能だ」というメッセージと受け取ってしまう場合もあるのです。
「虐待を受けたから、私の人生は不幸だ。」
「母親がフルタイムで働いているから、子どもが愛に飢えている。」
「一人っ子だから、わがままだ。」
などと、一概にあてはめることはできないのです。
その出来事から、子ども自身がどんなメッセージを受け取ったのかが重要です。
子どもだったあなたが受け取ったメッセージが、今のあなたを取り巻く世界観になっています。
「虐待を受けた私は不幸だ」と思っていれば、やはり不幸な人生をいつも展開させていくことになっていくでしょう。
何かあるごとに「やっぱり私は不幸なのだ」と確認せずにはいられないでしょう。
人は自分が願った通りではなく、自分が信じた通りになっていくものです。
もっと言えば、いつも不幸でいると、あなたには都合がいいのかもしれません。
無意識のうちに、不幸でいることにメリットを感じている場合もありうるのです。
幸せになってしまうと、都合が悪いことがあるのです。
 

ダイエットもお片付けもリバウンドしてしまうAさん

ここで、わかりやすい実例をご紹介しましょう。
肥満で部屋が汚いAさん。
スッキリ痩せて、お部屋もきれいにしたいと願っています。
ところが、ダイエットに成功してもすぐにリバウンドしてしまいます。
部屋を片付けても、すぐに元通りになってしまうのです。
彼女の話を伺ってみると、無意識の中に親に対する強烈な恨み心があるとわかりました。
小さい頃は親の手を煩わせない「いい子」でした。
三人姉妹の真ん中で育った彼女は「私はボタンの真ん中。あってもなくてもどっちでもいい」という、思い込みのメッセージを受け取っていました。
何もしなくても、親の関心を惹き付ける姉と妹がいる中で、Aさんは必死でお手伝いをしてきました。
わがままも言わず、勉強もしっかりやる「いい子」をやっていたのに、関心を持ってもらえなかった。(そう、感じていた)
姉妹がうらやましいと同時に「何で私だけ!」という親に対する恨み心があったのです。
そんなAさんが大きくなると、引きこもりがちになり、肥満で片付けられなくなりました。
こうなると、親が心配して「過剰に関心を寄せる」わけですよ。
これこそがまさに、Aさんが欲しかったものなのです。
 

欲しいものが手に入ったのに、不幸なままでいるのはなぜ?

欲しいものが手に入ったのにAさんは痩せないし、相変わらず部屋も片付けられません。
Aさんはまだ心の奥に秘めていた思いがありました。
それが復讐心でした。
親にとって「いい子」をずっとやってきたけど、自分は愛されなかった!
頑張ってきた自分は親にも誰にも愛されず、いい加減な姉妹達はすてきな旦那様に恵まれている。
親への恨みを晴らすためには、部屋をきれいに片付けて、痩せて幸せになるわけにはいかなかったのです。
自ら不幸であり続けることで、親を責めることができました。
親にとって「特別な存在」になれるのです。
だからこそ、自ら不幸であり続けるという選択をしているというわけ。
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