パートナーシップ心理学アカデミー
メルマガ月曜日担当 大城悦子です。
先日、久々に懐かしい友人と会う機会がありました。
今日はその時に出たある友人の話をシェアさせてもらいますね。
友人Mちゃんは一年ほど前から旦那さんといろいろな問題があり、家の中では悩みが絶えなかったそうなんです。
とは言っても仕事もあり子供のこともあるので、どこかで気持ちを切り替えないといけないと思ったMちゃんは
家を一歩出たら夫のこと、家庭のことは忘れよう!と決めたのです。
そうすることで、なんとか穏やかさを取り戻すことが出来るようになったと思ったのですが‥、
思いがけないことが起き始めたんですね!
それは、夫や家庭のことだけでなく
それ以外の子供との約束や仕事の大事な内容まで忘れてしまうように!
彼女はストレスから若年性の認知症になったと思い、病院にも通ったのだとか。
結果はもちろん何もなかったのです。
実はコレ病気ではなく「潜在意識の仕業」なのです。
強く、繰り返し思考したことを実現するというのが潜在意識の働きです。
彼女は「夫とのもめごとを外に出たら『忘れる』」と強く繰り返し思考したわけです。
そして潜在意識が忠実にそれを実現したのです。
ここまでは問題はありませんでした。
ただ…
潜在意識には例外という機能はないので
「ここは〇であっちは✖」とはできないんです。
なので「忘れる」という命令が入ったら
すべてを忘れるということに全力を尽くします。
そこに「いい、悪い」とか「好き、嫌い」とか「重要、重要でない」という区別はないのです。
だからMちゃんは忘れたくないことまで、忘れてしまうことになってしまいました。
彼女はすぐに異変に気づいたので、おおごとにはなりませんでしたが
もし、コレを5年10年と続けていたら、どうなっていたでしょう?
ちょっと怖いですね。
もしあなたが「いやなこと、辛いこと、悲しいことは忘れるに限る。」と思っているとしたら
それは危険な指令を潜在意識に出してしまっているのかもしれません。
忘れることで目の前から消えたように感じても
それはただ箱の中にしまってカギをかけたにすぎないんですね。
箱の中にはずっと存在しています。
なので忘れるという命令を出す原因となった、そもそもの問題に向き合い
「忘れる」が必要ないと潜在意識にもう一度命令しなければ
この状況が変わることはありません。
だから忘れることで、見ないようにするのではなく
箱の中のものにしっかり向き合って、
その感情や思いを自分がしっかりと感じることが必要なのです。
そうすることで「忘れる」という命令自体が必要なくなります。
最近、もの忘れが多くなったと思ったら、
そんなことを振り返って見るのもいいかもしれません。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
大城悦子